妊婦さんが歯肉炎になった時のケア方法

歯肉炎がある妊婦

妊婦さんになると、今まで経験したことのない“初めて”の連続で、色々なことに敏感になります。そんな時は常に、期待と不安でいっぱいになりますよね。

口腔内に関しても一緒です。

健康だった歯肉から突然出血してしまったり、歯肉が腫れたりして、驚かれる妊婦さんも多いと思います。

健康だった歯肉からの出血は、本当に大丈夫なのか?お腹の中の赤ちゃんに影響はないのか?そんな風に考えてしまうこともありますよね。

早く治したいけど、歯肉のケアってどうしたらよいのか分からないものです。

そこで今回は、妊婦で歯肉炎になってしまったけど、どうしたらよいのか分からない人の為に妊婦さんが歯肉炎になる原因と、歯肉のケアについてお伝えいたします。

そもそも歯肉炎ってどんな病気?

そもそも歯肉炎は歯周病の初期の症状の一種です。

歯と歯肉の間には、健康な人でも1~2ミリほどの隙間があり、これを歯周ポケットと呼んでいます。この歯周ポケットの中に口腔内の歯周病菌が入り込み、住み着いて悪さをします。

口腔内には、沢山の細菌が存在していますが、歯周病の原因となる菌はおよそ10~20種類と言われています。

最も有名な菌は“レッド・コンプレックス”と言われる、ポルフィノモス・ジンジバリスとトレポネーマ・デンティコーラとタンネレラ・フォーサイセンシスの3つの菌です。これらの菌は慢性的な歯周病を発症させる原因菌です。

さらに、歯周病を進行させるアクチノバチラス・アクチノミセテムコミタンスという菌も有名で、どんどん歯周病を進行させてしまいます。

これらの菌は、空気を必要としない嫌気性菌なので、歯周ポケットの中でもどんどん増え続けることができるのです。

そして、最終的には歯を支えている顎の骨をとかし、どんなに健康な歯でもグラグラと揺れ出して抜けてしまうのです。

そんな、恐ろしい口腔内の病気“歯周病”の初期段階が“歯肉炎”なのです。

歯肉炎は、プラーク(食べかすや口腔内細菌、細菌の死骸などで作られた白っぽい汚れ)が歯と歯肉の境目に付着し停滞すると、プラークを餌に歯周病菌が毒素や酵素を発生させ歯肉を攻撃します。

これにより、歯肉の免疫反応で歯肉が炎症を起こし赤く腫れて、さらに歯周ポケットの溝を深くしてしまうのです。

赤く腫れた歯肉は、ブラッシングをすると出血してしまうことがあります。こうして出血した血は、毒素を含んだよくない血と言われています。

歯肉からの出血は怖いかもしれませんが、しっかりブラシをあてて、プラークを除去していくことで改善していきます。

そのままにしてしまうと、歯周ポケットの溝が深くなり歯ブラシでは除去できないところまで歯周病菌が住み着いてしまいます。

一度歯周病によってとかされた顎の骨は、元に戻ることはありません。

また、歯肉炎や歯周病は食生活とも深く関係しています。

甘いものが好きで、糖分を多く摂取している人の歯肉は、全体的に赤く腫れている場合が多いです。血液の中の糖分が多いと歯肉炎になりやすく、治りにくいと言われています。

この他に、風邪などで免疫力が下がっていたり、アレルギーによる免疫異常などでも歯肉炎が悪化したりします。

けれど、歯肉炎は、大人から子供まで誰でもかかる病気で、早期ケアにより健康な歯肉を取り戻すこともできる初期の病気なので、怖がらず適切な歯肉ケアを心がけましょう。

どうして妊娠中は歯肉炎になりやすいの?

歯肉炎は歯周病の初期の症状の一種で、歯肉が腫れたり、出血したりする口腔内の病気です。

30歳を超えると、10人に8人が歯周病の予備軍と言われるほど、身近な口腔内の病気です。

しかし、まだ若いはずのママも、妊婦さんになると歯肉炎になってしまうことがあります。

口腔内には沢山の菌がいて、10~20種類ほどの歯周病菌が悪さをして、歯周病が発症してしまいます。

これに加えて妊娠中は、“エストロゲン”や“プロゲステロン”などの女性ホルモンの分泌が活発になります。

プレボテラ・インターメディアという歯周病菌はこの女性ホルモンにより爆発的に増加する傾向にあるので、妊婦さんが歯肉炎になる原因の一つとされています。

加えて、つわりなどにより食生活に変化がみられ、食べる回数が増えたり、すっぱいものを好む傾向があるため、口腔内が酸性に傾きやすくなったりします。

歯肉炎だけではなく、虫歯のリスクも高くなるのは、こういったことも関係しているのです。

また、つわりの時期は嘔吐しやすいので、歯磨きがうまくできなくなったり、食べづわりなどで食べる頻度が多くなり歯磨きが追いつかないこともあるようです。

妊娠中はホルモンのバランスの変化により、口腔内の環境も変化し、体調や食生活なども変わることで、今までのブラッシングでは口腔内の清潔が保たれなくなってしまうことにより、虫歯や歯肉炎になりやすくなってしまうのです。

妊婦さんの歯肉ケアはどうすればいいの?

妊婦さんの歯肉のケアは普段よりもとても重要になります。

なぜなら、先ほど述べたように普段の状態よりも妊娠しているときの方が、歯肉炎のリスクが高くなるからです。

妊婦さんが歯肉炎になり、そのまま放置してしまうと、その後歯周病にまで進行してしまうケースは少なくありません。

歯周病になって、顎の骨が溶かされてしまうと、元に戻ることはありません。

また、歯周病は歯や歯肉だけの問題ではなく全身的疾患を引き起こす原因となることもあるのです。

悪化した歯周病の症状により、血管内部にまで歯周病菌が侵入してしまうと、心臓病や認知症、糖尿病悪化など重篤な疾患に結びついてしまうこともあるのです。

特に妊娠中は、早産による低出生体重児などを引き起こす原因にもなると言われています。

歯や歯肉のケアは、早ければ早い方がよいのです。妊娠中、妊婦さんは何をするにも大変ですが、しっかりと歯肉ケアをしていきましょう。

まずは、歯ブラシをしっかりとするようにしましょう。普段よりもゆっくり優しく丁寧に磨き、歯と歯肉の境目もプラークを取り除くイメージを持って磨くようにします。

この時使用する歯ブラシは、できるだけやわらかいものを選択しましょう。硬い歯ブラシで磨き続けると歯肉や歯の表面を削ってしまい、歯肉の後退や知覚過敏などを引き起こしやすくしてしまいます。

もし、可能であれば歯ブラシの前にデンタルフロスをするとさらに歯周病予防の効果が期待できます。

また、歯周病予防用の歯磨き粉なども効果的です。

市販のものでお勧めは、ウェルテック(株)のコンクールジェルコートF(1000円)です。発泡剤や研磨剤が入っていないので、長時間ゆっくりとみがくことができ、研磨剤により歯面や歯肉を傷めることがありません。

塩酸クロルヘキシジンが口腔内の歯周病菌を一時的に減らしてくれます。フッ化ナトリウムも配合されているので虫歯予防にも良いですね。

他に食生活にも気をつけたいところですが、妊娠中は食べられるものが限られてしまう場合も多いようです。そんな時には我慢をせず、食べられる物を食べましょう。

その上で、一つだけ気をきけることができるならば、甘いものはできるだけ控えるようにしてみましょう。

そして、体調の良い時には、歯科医院で歯のクリーニングをしておくと、家でのセルフケアの効果も上がりますのでお勧めです。

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回は妊婦さんの歯肉炎とそのケアについてお話しました。

妊婦で歯肉炎になってしまったけど、どんなふうにケアをしたらよいのか分からない時にはまず、歯肉炎の原因を知ることから始めてみましょう。

そしてさらに、妊娠中の歯肉炎のリスクを知ることで、それに見合った歯肉のケアをすることができ、歯周病になる前の歯肉炎の段階で、進行を抑えることができるのです。

そうする事で、産後もこれまでとあまり変わらない歯肉の状態を維持していくことができ、健康な歯と、口腔内を守ることができるのです。

妊婦さんで歯肉炎になってしまったけどどうやってケアしたらよいの非試してみて下さいね。今回の記事を参考にしてみて下さいね。

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