乳児のふれあい遊びとは?6つの効果と、3つの遊び方

あなたは今、乳児とのふれあい遊びをしたいけど、何をしたらいいのかわからない…そう思っていませんか?

ふれあい遊びは乳児の成長に大きく影響することがわかっています。

どういう遊びがあって、その遊びにはいったいどんな効果があるのか?

今回は、乳児とのふれあい遊びについて紹介していきます。

乳児とのふれあい遊びの効果とは?

そもそも、なぜ乳児がふれあい遊びを好むようになっているかというと、「親に見守られたい!」という本能的な欲求があるからです。

では、具体的にふれあい遊びは、乳児の成長にどのような効果があるのでしょうか。

次に、ふれあい遊びで得られる乳児の成長6つの効果を紹介していきます。

ふれあい遊びの効果1 情緒の安定、心の発達

ふれあうことによって、乳児の体内で『愛情ホルモン』とも呼ばれる『オキシトシン』という物質が分泌されます。

この物質は、信頼感や安心感を生み出してくれます。低年齢であればあるほど強く効果が現れます。

また、肌がふれあうことによって、『幸福ホルモン』とも呼ばれる『エンドルフィン』という物質も分泌されます。この物質は、乳児に幸福感を与えてくれます。

ふれあい遊びの効果2 コミュニケーション能力の発達

ふれあい遊びは、お母さんと乳児の気持ちを共有することができます。そのため、ママの『楽しい』『嬉しい』『つまらない』といった感情を乳児に伝えることができます。

これにより、乳児は感情を理解できるようになり、コミュニケーション能力の発達につながります。

ふれあい遊びの効果3 言葉の習得

言葉の習得に効果的なのが、手遊びや童謡などのふれあい遊びです。

というのは、手遊びや童謡は、何度も同じ言葉・同じフレーズを繰り返しますよね。何度も何度も同じ言葉・フレーズを繰り返すことによって、乳児はその言葉を覚えていきます。

特に多くの童謡は、乳児も覚えやすい、言いやすい言葉で構成されています。また、童謡でまねっこ遊びをすることで、楽しみながら言葉を覚えていくことができます。

ふれあい遊びの効果4 記憶力の向上

乳児は自分の体で経験する事で記憶力が向上します。

このような、自分の体で経験して記憶することを、『作業記憶』といいます。乳児は作業記憶により無意識に記憶を残します。

そこで、ふれあい遊びをする事で言葉やお母さんの動きを記憶していきます。

また、いないいないばあも効果的です。これはどういう事かというと、いないいないばあをする事で隠れたものを探すという力が培えます。それにより記憶力を育てることができます。

ふれあい遊びの効果5 信頼関係の構築

母子の信頼関係が強くなることで、乳児は、他人を信頼することができるようになっていきます。そのことからまずは、母子の信頼関係を構築することが重要になります。

母子の信頼関係を構築するには、乳児自身が「ママに理解してもらえている」という実感を持つことが大切です。

では具体的に、どのようにして母子の信頼関係を構築すればよいのかというと、これもふれあい遊びが効果的です。

なぜかというと、ふれあい遊びをする事で、自分(乳児)が楽しめることや喜ぶことを、お母さんが理解してくれていると実感する事ができるためです。

ふれあい遊びの効果6 考える力、予測する力

乳児は、予測ができないことが大好きです。

最初はずっと受け身ですが、何度も繰り返すことによって次の行動を予測し、自分で考えるようになります。

お母さんの行動を見る事で、「次は何をするんだろう?こうかな?」と、考える力が身に付くと同時に、予測する力が身に付くのです。

このように、ふれあい遊びには、たくさんの効果があることがわかりましたね。

これらは、すぐに習得できるわけではありません。繰り返すことによって少しずつ覚えていきます。

では、具体的にどのようなふれあい遊びをすればよいのか?次に、お母さんも乳児も楽しめるふれあい遊びを紹介していきます。

ふれあい遊び1 ベビーマッサージ

これはどういう事かというと、ベビーマッサージをする事で、肌と肌がふれあいます。すると、『オキシトシン』が、乳児の体内で分泌されます。

『オキシトシン』は『愛情ホルモン』とも呼ばれ信頼感や安心感を生み出してくれます。

また、乳児だけでなく、『オキシトシン』はお母さんにも分泌されます。ベビーマッサージをする事で、乳児だけではなく、お母さんの心も癒してくれるので、率先的にやるといいでしょう。

では具体的にベビーマッサージはどのようにすればよいのでしょうか?

次に、効果的なベビーマッサージのやり方をお伝えしていきます。

ベビーマッサージの注意点

乳児の肌はとても敏感です。指輪などのアクセサリーは外し、爪が伸びていると肌を傷つけてしまうことがあるので短く整えましょう。

また、授乳・食事の前後にマッサージをすると不快感を覚えるため、避けてくださいね。一時間程度の間を置いてから始めましょう。

ベビーマッサージに必要なもの

・オイル、もしくはクリーム。(マッサージをしやすくするため)

・バスタオル(床が汚れないようにするために)

・童謡(乳児が楽しい気持ちでマッサージができるようにするため)

ベビーマッサージのやり方

① 胸の真ん中に手を置き、外側に向かってハートを描くように撫でます。

② 胸の下あたりからお腹をくるくると円を描くように撫で、下に向かって優しくさすります。

③ うつぶせにし、背中の真ん中から外側に向かってくるくると撫でます。全体を撫で終わったら、肩からおしりに流していきます。

④ 手や足をもってゆらゆらします。左右上下いろいろな方向にゆらしたり曲げたりしてみましょう。

上記の方法以外にもベビーマッサージにはいろいろなやり方があります。乳児に合ったマッサージを探してみるといいですね。

ふれあい遊び2 いないいないばあ

後追いをする時期の乳児には、いないいないばあがおすすめです。

なぜかというと、“離れたものが戻ってくる”といったことを、乳児はまだ理解できません。いないいないばあを繰り返すことによって、隠れてもまた出てくるということが理解できるようになります。

すると、お母さんが離れたときに、「すぐに戻ってくるんだ」とわかり、泣いたり追いかけたりすることがなくなっていくのです。

ふれあい遊び3 落とし穴ごっこ

落とし穴ごっこは、乳児が予測する力を身に付けるのに効果的な遊びです。

落とし穴ごっこのやり方は、まずお母さんが体育座りをし、膝の上に乳児を座らせます。次に、「3,2,1…」「チクタクチクタク…」などカウントをします。

そして、突然「ボンッ」という声に合わせて膝を開き、乳児を落とします。

落とし穴ごっこの注意点として、落とすという表現をしていますが、実際に落とすのではなく、床におしりを付けてあげるイメージでやってくださいね。

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回、乳児とのふれあい遊びについてお話しました。

乳児とのふれあい遊びは、乳児の成長にとても影響します。乳児の成長に合わせて遊びを変えていくのもおすすめです。

もちろん、その遊びを気に入ってくれる乳児もそうでない乳児もいるので、その子に合った遊びを探していきましょう。

乳児との遊びは、何度も何度も繰り返すことによって効果が現れてきます。リラックスした状態で楽しい気持ちを共有できるといいですね。

乳児とふれあい遊びをしたい方は、是非、今回の記事を参考に試してみて下さいね。

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