奈良公園の春日大社で行われている「鹿の角切り」について興味を持っていませんか?
どんな内容なのか?何をするのか?と思っている方もいらっしゃるかと思います。
そこで今回は「鹿の角切り」について、解説とともに開催日程やアクセス方法などを紹介していきたいと思います。
目次
鹿の角切り2018の日程は?
「鹿の角切り」とは江戸時代から現代まで340年もの間、奈良の人達と鹿たちの中で受け継がれている伝統行事です。
「鹿の角切り」は、1672年に鹿の角による事故を防ぐために始められた行事だと言われています。
角切りは、明治時代の初期ごろに一度中断しましたが、中頃には再び春日大社で行われるようになり、そのあとの1929年には、現在行われている会場の角切り場で行われるようになりました。
そんな鹿の角切りは迫力満載です。まずはこちらの動画をご覧ください。
安全祈願をしてから、2時間にわたって50頭ほどの鹿の角切りをしていきます。
「鹿の角切りって痛いんじゃないの?」と感じられる方もいるかと思いますが、この時期の鹿の角は血管や神経が通っていないため、出血や痛みもないようです。
奈良の鹿は神の使い、「神鹿」とも言われていて、その鹿の角は神様にお供えもされます。そのような縁起が良い行事をぜひみてはいかがでしょうか?
そんな鹿の角きりの日程は次の通りです。
日程・料金・アクセス
日程
10月6日(土)7日(日)8日(祝)
12:00〜15:00(開場11:30 最終入場14:30)
料金
当日券のみ:大人(中学生以上)1000円 こども(小学生)500円
会場・主催
春日大社境内。鹿宛角切り場(奈良公園内にあります)
住所:奈良県奈良市春日野町160−1
主催:奈良の鹿愛護団体
アクセス
【電車の場合】
- 近鉄奈良駅より徒歩20分
- JR奈良駅より徒歩40分
【バスの場合】・・・奈良交通市内循環バス「春日大社参道」を下車。そこから徒歩7分
【車の場合】・・・専用の駐車場はないので近隣の駐車場をご利用ください。
春日大社の専用駐車場ですと1日1000円ですが、駐車場は観光バスなどが止めれるので広いです。そこから歩いても5分ほどでいけますよ。
鹿の角きりのタイムスケジュール
11:30 開場
12:00 安全祈願祭:春日大社の神職によって安全祈願が行われます。
12:30 角切り1回目:入場→追い込み→取り押さえ→角切り の順番で行われます。
13:00 角切り2回目:繰り返し
13:30 角切り3回目:繰り返し
14:00 角切り4回目:繰り返し
14:30 角切り5回目(最終):繰り返し
15:00 行事終了
鹿の角きりの混雑状況は?
奈良の伝統行事の「鹿の角切り」は毎年多くの方が訪れます。一番混み出す時間帯として、12:30からの1回目の角切りあたりの時間帯が最も混雑しているようです。
混雑を避けたい方は、11:30の開場に合わせて早めにいくか、後半の13:30分くらいに行くことをおすすめします。
鹿の角切りの理由は?
角切りをする理由について
まずは、角切の歴史から紹介します。
「鹿の角切り」は、1672年に鹿の角による事故を防ぐために始められた行事です。
なぜ角の事故が起こるかというと、角の生えたオスは、秋の発情期になると、気性が荒くなります。その影響によって、奈良の人たちはツノで突かれたりするという事故が多々ありました。
そこで、奈良の奉行の溝口信勝という人が、事故を防ぐために、当時、鹿の管理者であった興福寺に、鹿の角切りをお願いしました。こうしたことがきっかけで「鹿の角切り」の歴史が始まりました。
なお現在も、人を傷つけないように、鹿同士が喧嘩してけがをしないようにという理由もあり、奈良公園には500等以上の鹿がいていますが、この角切りではその中でも50等ほどの角切をし、他の鹿たちの角は徐々に見つけ次第切られているようです。
鹿の角生え変わりはいつ?
鹿の角は毎年春頃に自然に取れます。そのあと4月から5月に新しい角の赤ちゃんが生えてきます。角の成長はとても早く、繁殖期の秋頃にはもう立派な角になっているのです。
鹿の角の成分は?何で出来ているの?
そもそも、鹿の角ってなに?体の一部なのか?骨なのか?色々疑問に思われるかもしれません。
鹿の角は、人間でいうと角質になります。鹿のツノの成分には難しくていまいちピンときませんがインスリン様(よう)成長因子(IGF-1)が含まれているようです。その角質が伸び、硬くなっているものが角なのです。
鹿の角の加工方法や販売は?
角切り行事後、どんな形で加工され販売されているのか?気になりませんか?
切った角は奈良の鹿愛護団体で加工され、愛護団体のホームページ内で一般販売されています。
角自体も売っていますが、ストラップなども売っているようで、縁起物として買われる方が多いようです。
金額は、短い角だと、1000円ほどで、50センチほどの長いものになると、80000円ほどするようです。購入された角は、アクセサリーや工芸品などの材料に使われるようです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回「鹿の角切り 2018」のテーマを元に開催日程やどういった行事なのか?ということについてお伝え致しました。
鹿の角切りは、奈良でも歴史の深い行事です。奈良の鹿は神のお使いとして古くから、大切のされています。
そんな鹿たちが、人々や同じ仲間たちを傷つけないようにするためにも角切りはとても大切な行事です。
また切った角も様々な加工をし、その販売資金で奈良の鹿たちの生活や保護の一部にも当てられています。
これからも、角切りを通して角の利用が広まり、鹿の生活や保護へと還元されるといいですね。
鹿の角切りについて、興味を持たれた方は是非この記事を参考にしてみてくださいね。