料理の1カップはどれくらい?2つの基準と2種類の違い

料理をする時に1カップって一体どれくらいの量なんだろう…とお悩みの方はたくさんいらっしゃいますね。

また、ccやmlで言うとどれくらいなの?という疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。

1カップの正確な分量は何cc、何mlはたまた何グラムなのか?

実は、この1カップという表記の中でも細かな違いがあります。

そこで今回は、1カップがどれくらいの量なのか知りたい人の為に、その基準や違いをお伝えします。

料理で使う1カップとは、どれくらいの量なのか

料理用の1カップとは、どれくらいの量なのか。

その基準は大きく分けると、ccやml(体積)とグラム(質量)に分けることが出来ます。

まず1つ目に、1カップとは「何cc、何ml」を指すのか。

そして2つ目に、1カップとは「何グラム」を指すのか。

それぞれ具体的に見ていきましょう。

1、料理で使う1カップとは 「何cc、何ml」 なのか

多くの料理レシピなどでは、「標準の計量カップで1カップを…」というように書いています。

通常は、標準の計量カップの1カップは『200㏄』と覚えておいてください。

ちなみに、mlも同じように『200ml』になります。

わかりやすく表現すると、握りこぶしの大きさがだいたい200ccですね。

このccという単位は大きさ、つまり体積を表すので、計るものによって違いはありません。

水であっても出汁であっても、醤油、砂糖、小麦粉でも変わりません。体積である以上は、その辺の土や木くずでも同じなんです。

この1カップですが、料理教室では正確に計るように言われます。

教科書通りの美味しい味に仕上げるには、その正確性が大切だからです。

2、料理で使う1カップとは 「何グラム」 なのか

1カップは200㏄。ここまではいいのですが、1カップを『グラム』に表したときだけ注意してください。

なぜ、ccやmlとは違うのか?

その一番の違いは、『グラム』は重さの単位、つまり質量だからです。

「大きさ」ではなく、「重さ」であることが混乱するポイントなんですね。

重さの単位であるグラムは、お菓子のレシピ本でよく見かけます。

普段の料理でよく使うものを見てみましょう。

出汁や酒、水などはccやmlと同じく、1カップ200gです。

しかし、ここから注意が必要です。

それは何かと言うと、重さは材料によってかなり違ってくるという事です。

例えば、砂糖は130g、塩は240g、醤油は230g、みりんは230g、小麦粉は110g、バターは180g…。

まだ他にもたくさんありますが、これだけでもその違いがわかりますね。

全部を覚えるのは大変ですから、よく使う材料だけでも覚えておくと良いかもしれませんね。

料理の1カップと炊飯器の1カップは違うんです

料理の1カップと炊飯器の1カップは、同じ1カップでも分量が違う。ということはご存知ですか?

実は料理の1カップは200ccですが、炊飯器の1カップは180ccなんです。

なぜ1カップで200ccと180ccに分かれるのか?

その理由は、昔の体積の単位をそのまま利用しているからです。

通常の1カップである200ccはメートル法が基準になっています。

一方、炊飯器の1カップである180ccは、古くからある尺貫法が基準です。

その名残りでお米の量を計る時はいまでも尺貫法なのです。

1合は180ccですが、人が1回に食べられる量が基準になっています。

ちなみにこれは、豊臣秀吉の時代の一升枡の体積を、現在のメートル法で計ったものです。

レシピ本では、米が何グラムという表記が一般的ですね。

メートル法と尺貫法で基準は違いますが、容積ではなく重量で計ればどちらの計量カップも代用できます。

尺貫法は量の検討がつきにくいので、目安として米1合は容積では180cc、重量では150gと覚えてください。

炊飯器用の計量カップの注意点

炊飯器用の計量カップは、無洗米には使えませんので注意してください。

理由は、糠が取り除かれていますので、粒が小さく約5%ほど多く計量されてしまいうからです。

そう考えると、第3の計量カップとして、無洗米計量カップもあることになりますね。

 アメリカの1カップと日本の1カップも違うんです

日本の計量カップで1カップは200cc(ml)ですが、実は、アメリカの計量カップで1カップは約240cc(ml)です。

ちなみに、イギリスやカナダ、オーストラリアでは約250mlです。

これで外国のお菓子作りもご家庭で楽しむことができますね。

計量カップが無い!そんなときはコレで代用

レシピ本を読んで、いざ料理を作ろうと思ったとき計量カップがありません。そんな時、あなたならどうしますか?

計量カップが無い!そう思ったら、周りにあるものを見てみましよう。

気づかないだけで、案外代用できるものがあります。

たとえば、どこのキッチンにもある、おたまは小さいものだと1杯は約50mlで、4杯分で1カップと同じ200mlになります。

それから、一般的に牛乳瓶は200mなので、こちも1カップとして代用できますね。

プリンやゼリーのカップなども利用できます。成分表示の欄に内容量○○グラムと書いているので確認してみてくださいね。

ちなみに、計量スプーンの代用にはペットボトルのキャップがおすすめです。

規格で7.5ccと決まっているので、大さじ1の15ccならキャップ2杯分です。

これらは、あくまでも代用できるだけなので、おいしい料理を作りたいときは計量カップを準備しておきましょう。

計量カップが無いと買い揃えるのも面倒に感じてしまい、ついつい目分量で作ってしまいますよね。

でも作ってみると、何か入れすぎなような、足りなような…あまり美味しくないように感じてしまいます。

特に主張の強い調味料である醤油は、目分量で入れ過ぎてしまうと醤油辛い味になってしまいます。

味が濃い状態のものには、水を足しても出汁を足しても単なる水くさい味にしかならないので気を付けてください。

いくら慣れてきても、目分量というのは曖昧なものなのです。

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回は1カップとはどれくらいの量なのかという事についてお話しました。

まずは1カップの基本を理解しましょう。そして次に、1カップの様々な違いを知ることが大切です。

そうする事で料理のレシピ本の見方も変わり、心から料理を楽しむことができますね。

分量を正確に計ることは、たしかに大切なことです。

それが料理の基本となり、他の誰が作っても同じ味を提供できます。

しかしそれは、あくまでも基本なので、レシピ本をベースに自分なりの味つけを見つけてみてください。

形にこだわらず、楽しみながら、そして作ってあげたい人を想像してみましょう。

それが、本当の意味での基本だと思います。

新しい料理に挑戦したい方は、いろいろな1カップの計り方をぜひ試してみて下さいね。

料理のレシピを見るときは、ぜひ今回の記事を参考にしてみて下さい。

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