毎年、奈良県で行われている正倉院展。2019年の今年はどんな事があるの?という方もおられる事かと思います。
そこで今回は、2019年に正倉院展に行こうと思っている方や、いきたいと考えている方の為に2019年奈良の正倉院展についての詳細情報をお伝えします。
ここでは、2018年の正倉院展の情報を元にしています。
目次
第71回正倉院展2019の日程・料金・アクセス
そもそも正倉院展とは?
2019年で第71回目を迎える奈良国立博物館で開催される正倉院展。毎年全国各地から、大勢の人が宝物を見に来られます。
なぜこれほどまで大きなイベントなのか?
正倉院の宝物は通常は、一般公開されていません。宝物は、その数9000点に及びますが、その中からほんのわずか、毎年70点ほどが公開されるのが、このイベントの醍醐味です。
70点の中でも、初出陳される宝物はわずか数点です。2018年は、10点が初出陳となりました。
ちなみに、今年は、北倉から10点、中倉から16件、南倉から27点、聖語倉(しょうごそう)から3点の、計56点が出陳されます。
なので、代表的な宝物を見ようと思うと、何年にもわたって観に行くという方もすくなくありません。リピーターも非常に多い展覧会となっているわけです。
出陳宝物も魅力的なものが多く、今年は、平螺鈿背八角鏡(へいらでんはいのはっかくきょう)、沈香木画箱(じんこうもくがのはこ)、玳瑁螺鈿八角箱(たいまいらでんはっかくのはこ)、犀角如意(さいかくのにょい)などの宝物が見物です。
特に、平螺鈿背円鏡(へいらでんはいのえんきょう)は、その細かな細工は観る人を魅了します。太古の昔からこれほどまでに細かな装飾を描けたと思うと、胸の高鳴りが止まらない事でしょう
他にも、代表的なのが、赤漆文欟木御厨子(せきしつぶんかんぼくのおんずし)といって、飛鳥時代の天武天皇が愛した品であるとされています。ちなみに、蘇我入鹿を倒した「大化の改新」で有名な天智天皇の、弟にあたるのが天武天皇です。(諸説あり)
宝物は、日本制の物だけでなく、中国やペルシャなどから輸入された物もあり、当時から外交が盛んだったことが伺えます。シルクロードの東の終点は飛鳥や平城京だったとも言われています。
平成25年から3年間、麻の宝物に関する特別調査が行われた事もあり、古代の水墨画の山水図も見物とされています。
ようするに、それほど昔の物が未だに残っているというのを、この目で確かめられるのが、正倉院展です。
歴史好きの方はもちろんの事、そうでない方も、ロマンを掻き立てられるのが正倉院展の魅力です。
そんな正倉院展ですが、2018年はいつ開催されるのか?次にその日程についてお伝えします。
第71回 正倉院展2019の日程
正倉院展が開催されるのは、毎年10月の下旬から11月の上旬のおよそ2週間ほどの展示となっています。
2018年の日程は次の通りでした。
平成30年(2018年) 第70回正倉院展の日程: 10月27日(土)〜11月12日(月)
開催時間について、基本的には午前9時から午後6時ですが金曜・土曜・日曜・祝日においては午後8時まで実施されています。なお、入館は閉館時刻の30分前までですのでお気を付けください。
2019年も上記と同じような日程になるでしょう。
会場
奈良国立博物館 東新館・西新館で開催。
休館日
会期中は無休です
閉館時間
金・土・日・祝日は20時まで。
※10月27日・28日 11月2日、3日、4日、9日、10日、11日も20時まで
※入館が可能な時間は閉館の30分前までとなっています。
正倉院展2019の料金
ここでは、2018年の正倉院展の料金を元にしています。
当日
- 一般・・・・1100円
- 高校、大学生・・・・700円
- 小、中学生・・・・400円
前売り 団体料金(団体は20名以上の団体のみ)
- 一般・・・・1000円
- 高校、大学生・・・・600円
- 小、中学生・・・・300円
前売り券のご購入は、近鉄主要駅近畿日本ツーリスト、JR東海ツアーズ、JTB、日本旅行、ローソンチケット、セブン・イレブン、チケットぴあ、CNプレイガイド、イープラスなどで購入が可能です。
オータムレイト料金
混雑が少ないと予想される時間帯のみ使用可能。
- 月曜〜木曜の午後4時半以降。
- 金曜〜日曜、祝日の午後5時半以降。
こちらは使用可能時間の1時間前から当日券の売り場で販売しています。
前売りでの販売は行っていないので、お気をつけください。
- 一般・・・・800円
- 高校、大学生・・・・500円
- 小、中学生・・・・200円
- また親子ペアで入館される方のみ・・・・1100円での特別料金もあります。
こちらは、博物館ではなく、主要プレイガイド及び一部のコンビニで販売されています。
障害者割引
障害者手帳をお持ちの方は無料で入場が可能です。(介護者1名も含まれます)
アクセス
- 住所:奈良県奈良市登大路町50
- JR奈良駅または近鉄奈良駅から市内循環バス外回り(2番)「氷室神社・国立博物館」バス停下車すぐ。
奈良正倉院は奈良国立博物館の新館で実施されています。
オススメの駐車場
正倉院展には専用の駐車場がありません。また、奈良市周辺の道路の混雑が予想されるため、基本的には電車などの公共交通機関を利用して、行かれる事をお勧めします。
とはいえ、車で行った方が便利な方もおられるでしょう。そんな方のために、次に近隣の駐車場をピックアップします。
タイムズ東大寺転害門西(10台)
- 時間:駐車後24時間
- 料金:最大500円(平日)
正倉院展まで徒歩約13分平日のみ最大料金がある駐車場です。東大寺転害門から旧一条大路を直進して300メートルに駐車場入り口があります。
公式HP:https://times-info.net/P29-nara/C201/park-detail-BUK0039370/
奈良登大路自動車駐車場(275台)
- 時間:6時から22時(出庫24時間可能)
- 料金:1000円
県庁開庁日は開庁客と一般利用者との共用となるので2時間までの利用は無料になります。
公式HP:http://www.pref.nara.jp/5816.htm
奈良高畑駐車場(166台)
- 時間:8時半〜17時(出庫は24時間可能)
- 料金:1000円
公式HP:http://www.pref.nara.jp/5816.htm
無料開放されている駐車場
正倉院期間中は近隣の駐車場に入るまでにも相当な時間がかかります。ですのでなるべく公共交通機関を使っていくことをお勧めします。
それでも車で行きたい!という方には、土曜日、日曜日、祝日は国道24号線高架下駐車場と奈良市役所駐車場が無料開放されていますので、そこからバスや電車を使って会場まで行くことをお勧めします。
これだと駐車料金は無料ですので時間を気にせずゆっくり回れるのではないでしょうか?また奈良観光もできますね。
正倉院展の混雑状況はどれくらい?
毎年正倉院展には1日に1万人を超える人が訪れます。当日券を購入する方の長蛇の列が予想されます。
どれほど混雑するするのか?具体的に見て行きましょう。
平日の混雑は?
土日と比べると平日は比較的空いている傾向にあります。なぜかというと、30代から50代の方は仕事があるからです。
とはいえ、1日に1万人の来場者が来るという事から、それなりの混雑が予想されます。
土日に比べると、人が少ないとはいえ、外国人観光客も正倉院展を観に来られます。また期間限定のイベント樋こともあり、混雑が予想されます。平日とはいえ、長蛇の列は避けられないでしょう。
土日の混雑は?
平日と比べると、土日はやはり混雑します。土日にしか行けないという方は、混むのは仕方がないと割り切っていかれると良いでしょう。
どんな風に土日が混むかというと、まず当日券を買う人の長蛇の列に並ばないといけません。休日なので、奈良県内外の観光客の方も多く観にこられます。
また、土日はツアーのお客さんも多いので、大変混雑します。
正倉院展の混雑を避ける7つの方法
上記のような事から、正倉院展が混んでしまうのは、仕方がない状況です。とはいえ、混雑を比較的避けられる方法があるので、次にご紹介していきます。
混雑回避法1 前売り券を買っておく
正倉院展には、当日券と前売り券があります。イベント期間中、当日券を購入しようお客さんが朝から長蛇の列をなします。
ようするに、当日券を買うために、待ち時間が出るという事です。
これを回避するには、前売り券を買っておくと、長蛇の列に並ばなくて済みます。
こうすれば、当日券を買うための待ち時間を無くすことができます。並ばなくて済むのでイライラしてなくてすみます。それだけでなく、次に向かう観光地の時間も確保する事ができます。
ちなみに前売り券の購入方法は、奈良国際博物館のチケット売り場で購入できます。遠方でわざわざ奈良国立博物館に足を運ぶことができない方は、インターネットからも購入できます。(チケットぴあ・ローチケ等)
ローソンやセブンイレブンなどの一部のコンビニでも購入する事ができます。
前売り券は、正倉院展が始まる前日まで販売しています。
混雑回避法2 奈良博プレミアムカードを持っておく
奈良博プレミアムカードとは、奈良国立博物館の展覧会が、いつ行っても無料になるカードです。正倉院展などの、特別な展覧会では、各特別展ごとに2回までは無料で入る事ができます。
この奈良博プレミアムカードを持つメリットは、当日券の長蛇の列に並ばなくて済むという事です。
前売り券でもいいんじゃない?と思われるかもしれませんね。ですが実は、奈良博プレミアムカードには、前売り券にはない特別な特典がついています。
例えば、このカードを持っていれば、いつ奈良国立博物館に行っても無料で入場できます。
また、正倉院展などの特別展にも各2回までなら無料で入れます。3回目は団体料金で入場ができます。
このカードを持っていれば、本人だけではなく、本人と合わせて5人まで無料で入場できます。
他にも、館内のショップでお土産を買われる場合、10%オフでお買い物ができます。
それだけではなく、国立国際美術館、京都国立近代美術館、国立民族学博物館、MIHO MUSEUM等の入館料が団体料金では入れたりできます。
料金は少々高いですが、度々行きたい方にはお勧めのカードです。
【料金】
- 一般:5000円
- 学生:3000円
- 家族:10000円
奈良博プレミアムカードの詳細→https://www.narahaku.go.jp/05_premium.html
混雑回避法3 平日に行く
方法として、平日にいくという方法があります。とはいえ、それほど混雑を回避する事はできません。土日に行くよりもややマシ程度と考えて頂けるとよいでしょう。
狙い目は、水曜と木曜日です。なぜかというと、観光客が少ない傾向にあるからです。なので、平日に行かれるとしたら、水曜か木曜にいかれると、他の曜日と比べて少しは混雑を避けれれるでしょう
混雑回避効果 ★☆☆☆☆
混雑回避法4 早朝に行く
早朝は比較的人が少ないため、入館しやすいです。
通常(日中)だと、入館に1時間待ちになる事もあります。そこが、早朝だと早くて15分で入場できることもあります。
早朝とはいえ、開館時間が9時なので、9時前に行くとよいでしょう。10時ごろには混雑し始めるのでご注意ください。
混雑回避効果 ★★☆☆☆
混雑回避法5 お昼に入館する
お昼がなぜ良いのかというと、それは多くの人はお昼ご飯を食べにでる時間だからです。特に観光客の方は、12時ごろに昼食とタイムスケジュールが決まっています。
みんな一斉にお昼を取られるので、お昼の時間帯は入館しやすいわけです。
およそツアーの方は、12時~1時半くらいまでが昼食のようです。そのことから、お昼ごはんを早めに取って、行かれると、待ち時間が多少マシでしょう。
混雑回避効果 ★☆☆☆☆
混雑回避法6 夕方に入館する(オータムレイトチケットを使う)
正倉院展が最も空いている時間は、夕方です!
なぜかというと、多くの人は日中に行って、夕方には帰宅し始めるからです。ツアーのお客さんも、バスの時間やホテルに帰る人もいるので、夕方の時間は空くようになります。
なので、正倉院展の混雑を回避するには、夕方に行くのが最も効果的です。
それと、夕方に行くと料金が安くなります。オータムレイトチケットがあるからです。オータムレイトチケットとは、通常1100円の入場料が、800円で入場できます。
ただし注意点があります。オータムレイトチケットは前売り販売をしていないという事です。
当日、正倉院展のチケット売り場で販売されています。当日の販売時間は次の通りです。
- 月曜日~木曜日 15時30分~
- 金曜日・土曜日・日曜日・祝日 17時30分~
また使用できる時間も決まっています。
- 月曜日~木曜日の午後4時30分以降の入場
- 金曜日・土曜日・日曜日・祝日の午後6時30分以降の入場
このように、少しきまりがあります。
とはいえ、例えば、お昼に集合して、お昼ごはんを食べて、そこから少しお茶をして、オータムレイトチケットの販売開始時間になったら、チケット売り場に行って、入場可能となる時間までは、奈良公園を散策するというようにすれば、ストレスなく正倉院展を楽しむことができるでしょう。
なので、正倉院展の混雑を避けるには、オータムレイトチケットで夕方から入場するのが最も効果的です。
混雑回避効果 ★★★★★
混雑回避法7 雨の日に行く
雨の日がなぜ良いかというと、当然の事ながら雨だと濡れるので、外に出る気にならないためです。また、雨の中待つのはなかなか辛いですから、他の観光客の方もやはり、そのように考えるわけです。
また、奈良の観光地は屋外の物が多いので、雨だと完工する事が非常に大変なわけです。国立博物館内も雨の日は比較的すいているようです。
その裏を返して、雨の日に行くと比較的混雑が避けられる傾向にあります。
混雑回避効果 ★★☆☆☆
混雑を回避する方法のまとめ
毎年正倉院展には1日に1万人を超える人が訪れます。当日券を購入する方の長蛇の列が予想されます。
特に土曜、日曜の昼間には、次々に人が訪れてきますので、当日券を買うのにも、入館するのにも、館内でも混雑するのを覚悟しておくことが良いでしょう。
また当日券を購入するのにも1時間待ちだったりしますので、前売り券の購入をお勧めします。
また、土曜、日曜、祝日よりも混雑が軽減されるであろう平日に行くと比較的混雑は避けられると思います。
とはいえ、最も効果的なのはオータムレイトチケットを利用して夕方に行く事です。入場料もお得なので一石二鳥ではないでしょうか?
正倉院展のおすすめの出陳宝物9選
正倉院ではおよそ9000点のの宝物が収められてあります。そのうち2018年に出陳されるのは、およそ56点です。
ここでは、正倉院展2018で出陳されている、行くなら見ておきたいオススメの出陳宝物9点を紹介します。
平螺鈿背八角鏡(へいらでんはいのはっかくきょう)
平螺鈿背八角鏡は、背面に螺鈿(らでん)で花や鳥の模様が描かれた鏡です。中央に、赤い琥珀があり、模様の間には、細かく砕かれた白や水色のトルコ石がちりばめられてるのが特徴です。
玳瑁螺鈿八角箱(たいまいらでんはっかくのはこ)
玳瑁螺鈿八角箱は、べっ甲が箱のほぼ全面に張られ、貝殻で花や鳥の模様が描かれた、八角形の箱です。
模様の細かな箇所は、毛彫りと呼ばれる繊細な技法で表現され、その完成度の高さが見る人を魅了します。
沈香木画箱(じんこうもくがのはこ)
保存性の優れた印籠蓋造りの長方形の神仏等に奉る品物を入れるための箱。各面の中央に水晶版が配置されています。
香木の代表的な一種である沈香と、高級素材の紫檀で作られています。
模様も、沈香の部分に金泥で山水が描かれており、箱の底の部分の床脚は象牙で作られており、鳥獣葡萄唐草文が透かし彫りされているのが特徴です。
犀角如意(さいかくのにょい)
こちらの犀角如意は、僧侶が自身の姿勢や立ち居振る舞いを整え、威厳ある態度を保つ為に使われた品です。
サイの角である「犀角」や、「象牙」等を用いて作られており、特殊な工芸技法を用いて、華やかな装飾が施されています。
緑瑠璃十二曲長杯(みどりるりじゅうにきょくのながつき)
美しい緑色をした楕円型の杯で緑に十二のひだがあるため「十二曲長杯」と呼ばれています。側面にはチューリップのような植物やウサギのような動物の模様が刻まれています。
金銅水瓶(こんどうのすいびょう)
長細い首、鳥の頭をした形の注ぎ口が印象的な水差しです。この鳥は伝説上の鳥「鳳凰(ほうおう)」のようです。鳳凰とは1万円札にも描かれている鳥です。
エキゾチックな形が印象的なもので、お寺で仏様にお水をお供えする時に使われていたようです。
臈纈屏風 羊木屏風(ろうけちのびょうぶ ひつじき)
聖武天皇ゆかりの屏風のうちの一つです。上の端に鳥、その下に樹木と樹の間で遊ぶ2頭の猿、中央に大きな巻きツノをつけた羊、羊の下に山、山の中ほどに振り返る1頭の鹿がいます。
黄色く染めた絹を使って、文洋部分を楼で描き、茜で重ね染めして文洋を表す「ろうけち染め」の方法で作っている日本製のものです。
伎楽面 迦楼羅(ぎがくめん かるら)
伎楽という仮面劇で使うお面です。伎楽は中国から朝鮮半島経由で伝わり、奈良時代には寺院の重要な法会で演じられていました。
このお面は麻布を漆で貼り重ねて漆が乾いた後に型を取り除き、漆に木くずを混ぜ合わせた物を表面につけて細部を作り、色を塗って仕上げる「乾漆造(かんしつづくり)という技法で作られているものです。
琥碧誦数(こはくのじゅず)
誦数(数珠)は仏様に向かって呪文を唱えたり、念仏の時に回数を数えたりお祈りの時に使う道具です。正倉院には25連の数珠が伝わっており、これは最も多くの種類の珠を使っている豪華な品です。
正倉院展近隣の観光名所
せかっく正倉院展に行くなら、その他の観光地も回っておきたいですよね。そこでここでは、正倉院展に行くならお勧めの観光地をご紹介します。
周辺観光地1 春日大社(春日大社国宝殿)
1998年にユネスコの世界遺産に登録された春日大社。奈良公園内にあり、正倉院展を見終わった後や、行く前など、気軽に立ち寄れます。
朱く塗られた鮮やかな社殿では、藤原氏の氏神が祀られています。
そんな春日大社でも、春日大社国宝殿と言って、正倉院展とは別に古来の宝物を観覧する事ができます。
春日大社宝物殿は、平安時代の宝物が多く、「平安の正倉院展」とも言われています。
- 会期:9月1日 ~ 12月13日
- 開館時間:10時~17時
- 料金:一般 500円 大学・高校生 300円 中小学生200円
とてもリーズナブルな値段なので、正倉院ついでにとてもおすすめです。
春日大社国宝殿公式HP:http://www.kasugataisha.or.jp/h_s_tearoom/museum/
周辺観光地2 東大寺
言わずと知れた奈良の大仏。奈良の大仏(盧舎那仏像)は東大寺大仏殿にあります。東大寺の大仏殿は奈良公園にあるので、正倉院展と同日に観覧する事ができます。
国宝とされている、奈良の大仏は、その大きな姿は圧巻の一言です。
こちらの大仏、聖武天皇(756年)の時代からあり、何度か焼け落ちに合っています。そのため、大仏の表面の色味や艶が違って見るので、「お~。ここからは時代が変わってるんだな」と歴史ロマンを感じずにはいられません。
また、大分殿では「柱くぐり」が有名です。柱に穴が開いていて、穴を通ると「無病息災」のご利益があると言われています。
ちなみに、穴はそれほど大きくありません。小学生などの小さなお子様が通れるほどの大きさなので、大人が通るのは少し難しいでしょう。ですが一見の価値はありです。
東大寺公式HP:http://www.todaiji.or.jp/
周辺観光地3 薬師寺
薬師寺も、春日大社同様、世界遺産に登録されているお寺です。薬師寺は天武天皇が皇后の持統天皇の病気の回復をお祈りして立てられました。
天武天皇がなくなった後に、持統天皇がそのご遺志を引き継いで完成させたとされています。もとは藤原京にあったとされています。
また、薬師寺には玄奘三蔵(西遊記の三蔵法師)の教えを伝えるお寺であるのも魅力の一つです。
ただ国宝となっている東塔は、現在大規模な解体修理中となっています。
薬師寺は、奈良公園から少し離れおり、電車等で行かないといけません。車だと15分から20分ほどで着きます。
なので、宿泊される方は翌日に見て回る形がよいでしょう。
アクセスは、近鉄奈良駅→近鉄西大寺駅で橿原神宮前に乗り換えて→西ノ京駅で下車で向かえます。
薬師寺公式HP:http://www.nara-yakushiji.com/
周辺観光地4 唐招提寺
薬師寺を見終わった後に行くとよいのが、唐招提寺です。
こちらの唐招提寺は鑑真が建立したお寺です。中国の唐の出身である鑑真が、晩年を過ごしたとされているお寺です。唐招提寺も、世界遺産に登録されています。
見所は金堂の柱です。金堂には、印象的な8本の柱があり、これがギリシャのローマ神殿と同じ形をしています。実際にローマ神殿を真似て作られたどうかはわかりませんが、その柱の形の美しさはローマ神殿に引けをとらないでしょう。
唐招提寺公式HP:http://www.toshodaiji.jp/about.html
周辺観光地5 郡山城
薬師寺や唐招提寺の後に向かうと良いのが、郡山城です。金魚で有名な大和郡山市にある城跡です。近鉄郡山駅を降りて、北に向かうとすぐなので、気軽い立ち寄れます。
奈良県内で最も城郭の姿が残っているお城です。県内では最大級の城跡です。
こちらのお城は、豊臣秀吉の弟である、豊臣秀長が居城していたとされているお城で、大阪の陣でも重要な役割を果たしたお城です。
最終的には、徳川綱吉の側近だった柳沢吉保の息子、柳沢吉里が大和国の藩主となり、以降幕末まで柳沢家が治めました。
そのため、郡山城には柳沢神社という神社があります。
ちなみに全国金魚大会など、金魚で有名な大和郡山市ですが、金魚を持ち込んだのがこの柳沢吉里と言われています。(家臣が観賞用に持ち込んだことが始まりとされています)
天守閣はありませんが、近年天守台が整備され、奈良県内を一望できます。
時代は違えど、豊臣秀長が同じように奈良県内を見ていたかと思うと歴史ロマンを感じずにはいられません。
天守台の石垣には、「逆さ地蔵」といって、逆さまに配置されたお地蔵さんがいます。なかなか見つけにくので、行かれた際は、是非どこに隠れているのか探してみてくださいね。
大和郡山城HP:https://www.city.yamatokoriyama.nara.jp/overseas/japanese/kankou/history/001339.html
周辺観光地6 橿原神宮
奈良市内から少し離れていますが、一見の価値があるのが橿原神宮です。
境内がとても広く、奈良公園に引けをとりません。日本で最初の天皇とされる神武天皇が即位した地と言われている橿原宮。その橿原宮の跡地に1890年に建てられたのが、この橿原神宮です。
日本で最初の天皇が即位した地という事から、日本という国の発祥地と言われています。そんなことから、パワースポットとしても有名です。
橿原神宮にある畝傍山は、大和三山(天香久山・耳成山・畝傍山)の一つとされ万葉集の中でも読まれ、2005年に国の名勝にも指定されました。
畝傍山ではハイキングも行えます。畝傍山はそれほど高くない山なので、気軽に簡単に登る事ができます。頂上はともて見晴らしがよく、奈良県を一望できるのでおすすめです。
そんな、橿原神宮と畝傍山ですが、正倉院展と同日に向かうのは少し距離があるので難しいかもしれません。
宿泊されるなら、翌日に向かうとよいでしょう。お車の場合は、奈良市内からおよそ30分から40分ほどで向かえます。
大和郡山から京奈和道が通っており、橿原市まで無料で乗れるので、お車の際は京奈和道を使って行かれるとよいでしょう。
橿原神宮公式HP:http://www.kashiharajingu.or.jp/
周辺観光地7 飛鳥
最後におすすめなのが、飛鳥(地区)です。
飛鳥は歴史の宝庫で、
- 蘇我馬子のお墓と言われている石舞台古墳
- 聖徳太子出生の地とされる橘寺
- 歴史の教科書にも載っている高松塚古墳の壁画
- 大化の改新で敗れた蘇我入鹿の首塚
- キトラ古墳の壁画や出土品を管理するキトラ古墳壁画保存管理施設
- などなど
町全体が歴史の山となっています。
その他にも、ただ散策するだけでなく、奇岩探しも楽しいです。
例えば、
- 猿のような人面石造の猿石
- 巨大な亀がうずくまったように見える亀石
- 鬼のトイレと言われる鬼の雪隠(おにのせっちん)
- 鬼が通行人を調理したという鬼の俎板(おにのまないた)
- などなど
その他にも奇岩がたくさんあります。
田んぼの中や、茂みの中、公園内など、いたるところに見受けられるので、奇岩探しをしながら飛鳥を歩くのもとてもたのしいですよ。
飛鳥も奈良公園からは遠いので、正倉院展と同時に向かうには少々難しいので、宿泊した翌日向かうとよいでしょう。
また、飛鳥地区はとても広く、見所も非常に多いため1日で全て見て回るのは、まずできないでしょう。翌年の楽しみの一つとして、少しずつ攻略していくのがよいでしょう。
ちなみに飛鳥駅周辺にレンタルサイクルがあるので、広大な飛鳥の地を回るのにはもってこいです。(平日900円/日 土日祝 1000円/日)
国営飛鳥歴史公園公式HP:https://www.asuka-park.go.jp/
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回 正倉院展 についてお話しました。
毎年開催されている正倉院展ですが奈良時代に建設された立派な東大寺の倉庫である、正倉院に所蔵されていた色々な伝統工芸品(宝物)が展示される年に一度のイベントです。
毎年数十点の宝物が展示されるようです。
毎年混雑が予想されるイベントですが、曜日や時間帯をうまく使ってぜひ行って欲しいイベントです。
何れにしても行って後悔するようなイベントではありませんので、世界から持ち込まれた宝物を体感できる空間にぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?
正倉院展が気になっていた方は今回の記事を参考にしてみて下さいね。