産まれたばかりの赤ちゃんと素敵な時間を過ごせる沐浴ですが、やり方を間違えると赤ちゃんの身体が冷えてしまうなど、負担がかかってしまうこともあります。
特に気温や水温には気を付けなければなりません
しかし、沐浴はただ赤ちゃんの体をきれいにするだけではなく、新陳代謝を高めたり、赤ちゃんとのスキンシップをはかることで赤ちゃんをリラックスさせてあげられたりと良いことがたくさんあります。
そこで今回は、沐浴の正しいやり方や温度の測り方、オススメの湯温計などについてお伝えします。
目次
沐浴に最適な温度とは?
沐浴をするときは、お風呂場でやる人もいればキッチンでやるという人もいるかもしれません。
やりやすい場所であればどこでも構いませんが、気を付けなければならないのは沐浴をする部屋の室温と湯温です。
生まれたばかりの赤ちゃんは体温調節が苦手なため、特に気を付けてあげなければなりません。
適温は室温が20℃前後、湯温が38℃から40℃と言われていますが、特に湯温は季節によっても気を遣う必要があるのでこれから解説していきます。
春・秋の湯温
湯温で気を遣うポイントは、気温によって用意した湯の温度がどう変化するかです。
春や秋の過ごしやすい時期はお湯の温度が一定に保ちやすいのですが、沐浴を始める時点では38℃であることが理想です。
初めから40℃程度の熱いお湯は赤ちゃんにとっては良くありません。徐々に温度を高めるようにしましょう。
夏の沐浴の湯温
気温が高い夏は、沐浴の用意をしている間もベビーバスに溜めたお湯の温度が下がりにくいです。ですから38度の湯温で用意しましょう。
お湯が熱すぎると赤ちゃんが泣いてしまったり、肌トラブルの原因になるため気を付けてください。
冬の沐浴の湯温
気温が低い冬は、せっかく適温で用意していても沐浴を始めるまでに湯温が下がってしまいます。
初めは40℃の湯温で用意し、沐浴を始める前に再度湯温を測ってから行うようにしましょう。また、湯温が下がりにくくなるように室温も温めておきましょう。
沐浴のやり方
室温と湯温について理解できたでしょうか。しかし、沐浴を始めるにはまだまだ用意しなくてはならないことがあります。
せっかく湯温を適温に出来ても、沐浴がスムーズに行えなければ、時間がかかってしまって結局赤ちゃんの身体が冷えてしまうことになります。
そこで、沐浴を手早くスムーズに行うための用意とやり方をご説明します。
こちらの動画は沐浴のやり方について解説しています。参考までにご覧ください。
沐浴を始める前に用意するもの
沐浴をスムーズに行うためにはまずしっかりと用意をしておくことが大切です。
用意するもの
- ベビーバス…大きめで排水栓があるものがおすすめ。お湯を張っておく。
- 洗面器…上がり湯を用意しておく
- 湯温計…お湯の温度を測る
- ベビー石鹸…固形や液体、泡のものがある
- 沐浴布…赤ちゃんが冷えないように身体にかける
- ガーゼ…顔を拭くのに使う
- ポイント:沐浴中に使うものは、使う時にすぐに手が届くようにベビーバスの近くに置いておく。
沐浴後のケアに
- ・ベビーオイル…沐浴後に塗り、デリケートな肌を守る
- ・アルコールや綿棒…沐浴後へその緒を消毒するのに使う
着替えなど
- バスタオル…沐浴後すぐに身体が拭けるようにバスタオルは広げておく
- 着替え…肌着と洋服は重ねて袖をとおしておく
- おむつ…肌着と洋服の上に広げておく
用意をしっかりとしておくことで、沐浴を手早くスムーズに行うことが出来ます。これらを全て揃えた上で沐浴を始めましょう。
View this post on Instagram
沐浴の方法
- 沐浴布をおなかにかけ、首とお尻を支えて仰向けの状態で足からゆっくりと湯に入れる
- 顔用のガーゼを濡らし、顔を拭く
- ベビー石鹸を泡立てて頭を優しく洗うが、このとき耳にお湯が入らないよう両耳を指でふさぐ
- 首、手、脇、おなか、足と上から順番に洗っていく
- 股を洗う(男の子は陰茎と陰嚢も丁寧に洗う。女の子は外陰部のみを洗い膣は洗わない。)
- うつぶせにし、背中を洗う
- お尻を丁寧に洗う
- 上がり湯ですすぎ、石鹸が残っていないかチェックする
- 10~20秒首から下を湯につけ身体を温める
- お湯からあげたらバスタオルで包み優しく水滴を拭く
- ベビーオイルを塗り、綿棒でおへそをお手入れする
- 広げておいたおむつと洋服を速やかに着せる
この工程を10分程度で行えるようにしましょう。
温度を測る方法とは?
ベビーバスにお湯をはるときには湯温に注意すべきということは先述の通りですが、どうやって測れば良いでしょうか?
湯温計を使った温度の測り方
最近では様々な湯温計があり、どれを使えば良いのか迷ってしまいますよね。湯温計で測るときの方法と湯温計の選び方についてご紹介します。
1.表示方法
デジタル表示のものとアナログ表示のものがあります。デジタル表示はパっと一目で数値を見ることが出来るので分かりやすいです。
アナログ表示のものはしばらくお湯に浸けておいてから目盛を読むタイプのものです。デジタル表示のものより安価で、湯温を正確に測ることができます。
デジタル・アナログともに適温表示がある湯温計もあるようです。
2.機能性
沐浴をしなくなると湯温計の出番はそうそう無いでしょう。ですから、湯温を測ること以外の用途も備わっていた方がいいですよね。
時計やストップウォッチの機能がついているものもありますし、赤ちゃんが遊んでも安心な設計のものもあります。
また、湯温だけでなく食べ物の温度を測れるものもあり、離乳食の際に活躍しそうですね。
3.収納性
使わないときにどうやってしまっておくかも考えて選ばなければなりません。
自立式のものや、吸盤がついていてお風呂などの壁に貼り付けられるものもあるので、使いやすさとしまいやすさ両方を考えて選びましょう。
湯温計が無い時の温度の測り方
湯温計が無い時の温度の測り方をご紹介します。ですが、赤ちゃんの肌は敏感なので原則湯温計で測るようにしてください。
どうしても湯温計が無いという時は感覚で測ることになります。その時手ではなく肘を使って測る方法もあります。
手のひらは体の他の部分と体感温度が微妙に違うため、正確な湯温を感じにくいといいます。肘の内側は皮膚が柔らかくなっていて敏感なので温度を確認するのに適しています。
これは看護学校などでも指導されることもあるようです。
おすすめの湯温計2選
数ある湯温計の中でもおすすめの商品をご紹介します。
ピジョン 白くま湯温計
まず見た目が可愛いこちらの湯温計はお湯に浮かべて測るタイプです。アナログ表示ですが「ぬるい」「あつい」などの適温表示があるので分かりやすくて良いですね。
お湯にプカプカと浮いてお昼寝をしているような白くまさんを見て赤ちゃんもきっと喜んでくれますよ。
ドリテック デジタル湯温計
シンプルなデジタル表示で分かりやすいのが特徴です。丸い形のものはお湯に浮かべて湯温を10秒ごとに測定してくれます。
角が無いので赤ちゃんがあたってもケガの心配がなく安心です。可愛いひよこの形のものもあります。
測定温度が39度以上になると「HOT」、32度以下になると「COLD」が表示されるので分かりやすいですね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
沐浴は赤ちゃんとのスキンシップがはかれる幸せな時間です。しかし、赤ちゃんが安心して心地よく過ごせるように気を付けてあげなければならないこともたくさんありますね。
室温と湯温を適温にし、用意をしっかりとして沐浴に臨んでください。気持ち良く沐浴が出来た時にはきっと可愛らしい表情を見せてくれますよ。
沐浴が出来るのは短い期間ですが、家族と協力して素敵な時間を過ごしてくださいね。