トイレ掃除で重曹を使う時に知っておきたい3つの洗剤の作り方

重曹の消臭剤

トイレ掃除をする時に、市販の洗剤だと臭いがきつくて使うのが億劫という方もおられるかと思います。

そんな方に、もってこいなのが重曹を使ったトイレ掃除です。

重曹は料理に掃除にと使える万能な粉と呼ばれ、メディアでも取り上げられることが多いので1度は耳にしたことがあると思います。この重曹ですが、トイレ掃除にも役立ちます。

そこで今回はトイレ掃除で使える重曹についてお伝えします。

重曹の特性を知り、日常生活に上手に取り入れれば時短や節約にも繋がりますのでぜひ最後までお付き合いください。

トイレ掃除に有効な重曹とは?

まず知っていただきたいのは重曹には大きく分けて3つの等級があるということです。

  • 1つ目は、医薬品用
  • 2つ目は、食品用
  • 3つ目は、工業用

こうして分かれているものの、どの重曹も原料は【炭酸水素ナトリウム】というもの。

ではこの3つの違いが何かというと、ずばり薬事法や食品衛生法が定めている厳しい基準をクリアしているか、そうでないかというところにあります。

医薬品用や食品用は人の体に入っても害がない精製をされていて、純度が高く工業用よりも価格が高く設定されています。食用で重曹を膨らし粉として認識されている方も多いのではないでしょうか。

ですが、食用に問題ないとされていても食用を勧めない重曹商品もあります。

重曹を使用する際にはまず、重曹の袋などの説明書きや注意書きを読んで重曹の等級を確かめてから使用してくださいね。

さて、話しは戻って重曹の等級をトイレ掃除に適したものはどれかということになるのですが。

トイレ掃除に使用する重曹は【工業用】の等級を選んでください。

医薬品用や食品用などに比べて安価で手に入りやすく、使い勝手も良いです。

だからといってトイレ掃除に使用して健康に被害があるだとかそういう心配はありませんのでご安心ください。

重曹がトイレ掃除に効果的な3つの理由

では、そもそもなぜ重曹はトイレ掃除に向いているのでしょうか?

毎日頻繁に使用するものだからこそ安価で手に入りやすいという利点は先ほどご紹介しました。

それに加えて、重曹はその特性にトイレ掃除にぜひ取り入れてほしい理由がこちらです。

重曹(炭酸水素ナトリウム)は弱アルカリ性

トイレの汚れは酸性とアルカリ性に分かれます。

アルカリ性と混ざると酸性の汚れを中和して落とすことが出来るので、酸性の汚れ(手垢など)に有効に働いてくれます。

研磨作用がある。

重曹はサラサラとした粉で一見すぐに水に溶けるようですが、実は水に溶けにくく決まった割合ではないと溶けにくくなっています。

そのため、常に水に接しているトイレの様な場所では便器内の汚れをクレンザーと同じ働きで落とすことができます。

消臭作用がある。

重曹には消臭効果があります。

掃除をしながら消臭もしてくれるとは一石二鳥ですよね。

小さなお子様がいらっしゃるご家庭で、おむつ用のゴミ箱をトイレに置いている場合はゴミ箱の中に重曹を包んだものを入れれば消臭効果が期待できます。

また、サニタリーボックスにも使用できます。

このように重曹はその特性からトイレ掃除の各方面から活躍してくれます。

そこで、次はどの様に使用するのが効果的なのか、重曹洗剤やスプレー、消臭剤の作り方と使用方法をお伝えしていきます。

重曹を使った3つのトイレ洗剤

重曹はそのまま使う方法と、水に溶かしてスプレーで噴射したりクリーム状にして研磨剤のようにして使う方法があります。

ですが、水に溶けにくい重曹の溶解度とその注意点を理解していないと思わぬトラブルになることがありますので作り方と合わせてご紹介しますね。

重曹スプレー

重曹スプレー

重曹スプレーは、普段のトイレ掃除用の洗剤として利用しやすいです。無臭なので、市販の洗剤だと、化学薬品の臭いがして嫌だという方にとっては、とても使いやすい洗剤です。

また、重曹の消臭効果を利用して壁や床、便器本体を拭き上げる場合などに重曹スプレーを使用すると臭いを消臭してくれます。

ただし、洗浄力は市販の洗剤に比べるとそれほどないので、しっかり汚れを落としたい場合は、市販のトイレ用洗剤を使うようにすると良いでしょう。

重曹スプレーの作り方

用意するもの

  • 重曹
  • スプレーボトル
  • ぬるま湯

①スプレーボトルにぬるま湯100mlと小さじ1杯の重曹を入れる。

②よく振って溶かす

なんと、これだけなんです。

とっても簡単なのですが重曹は溶けにくく粒子が残った状態だとスプレーボトルが詰まってしまう原因になります。しっかり溶かしてから使用しましょう。

重曹ペースト

重曹ペースト

こちらは重曹が水に溶けにくい性質を利用した洗剤になります。

重曹ペーストの最大の特徴はクレンザーと同じような研磨効果です。

細かい粒子で汚れを研磨して落とすことが出来るので、重曹ペーストは頑固にこびりついた尿石や黒ずみ汚れ、水垢などに有効です。

ペースト状で汚れに直接貼りつくことができるので、汚れに重曹の成分を浸透させてから擦り落とすことができます。

しかし、クレンザー同様の研磨効果がありますので便器や壁、床などを傷つけないように事前に素材などを確認してからの使用をお勧めします。

重曹スプレーと同じように、重曹ペーストもとても簡単ですのでぜひ作ってみてください。

重曹ペーストの作り方

用意するもの

  • 重曹
  • 混ぜるスプーンや入れる容器

①重曹を容器に入れて少量ずつ水を混ぜる

②よく混ぜてペースト状になったら出来上がりです。

こちらも工程は2つのみです。

ペースト状にすることで汚れに張り付きやすく、研磨効果も期待できます。

重曹の消臭剤

重曹の消臭剤

重曹の持っている消臭効果は汚れが臭いの元になるトイレにもってこいです。

香り付きの消臭剤は多く発売されていますが、匂いが苦手な方・出費を抑えたい方は重曹で消臭剤を作るのがお勧めです。

また、重曹は吸湿効果もあるので常に湿気のあるトイレに置いておけばカビ予防にもなりますよ。

それでは重曹を使った消臭剤の作り方をご紹介します。

重曹消臭剤の作り方

用意するもの

  • 重曹
  • 重曹を入れるもの
  • お好みのアロマオイル(お好みで)

①重曹を容器に入れる

②お好みでアロマオイルを混ぜる。

こちらも簡単な手順で短時間で作る事ができます。

消臭効果は1~2カ月ほど。

その後は掃除用としてペーストにすると1度で2度も便利に使用することができます。

重曹とクエン酸を使ったトイレ用洗剤の作り方

重曹とクエン酸

トイレ掃除には重曹だけでも十分に効果的なのですがより大きな効果を発揮する方法がクエン酸を合わせて使う方法です。

トイレの汚れはアルカリ性と酸性の複合汚れが多く、重曹だけでは落ちない場合もあります。

そこで弱アルカリ性の重曹と酸性のクエン酸を合わせて化学反応の力でトイレの汚れを撃退してしまおうというわけなのです。

クエン酸の使用方法は重曹と同じようにとても簡単です。

また、クエン酸も重曹と同じく植物性由来なので健康被害がなく安心して使用できるのも利点の1つです。

次に、重曹とクエン酸を使った簡単洗浄剤の作り方をご紹介します。

こちらはまとめて作り置きできますのでお勧めですよ。お子様と一緒にやるとちょっとした工作にもなりますのでぜひ楽しく作ってみてください。

次の動画では、重曹とクエン酸を使ったトイレ掃除の方法を公開されています。掃除のイメージがわきやすいので参考にしてみてください。

トイレ掃除の裏テクニック 重曹+クエン酸で簡単掃除

重曹とクエン酸を使った洗浄剤の作り方

用意するもの

  • 重曹 120g
  • クエン酸 40g
  • ビニール袋
  • ラップ
  • 水を入れたスプレーボトル

①:重曹とクエン酸を3:1の割合でビニール袋の中でよく混ぜます。

②:スプレーボトルで少しずつ①に水を加えます。1度に多くの水を加えてしまうと発砲してしまうので混ぜながら少しずつ加えてください。

③:ビニール袋の外から手でもんだり混ぜたりしながら手で握ってまとまる固さになったらラップなどに包んで小さく丸めます。

④:乾燥させれば出来上がりです。

ラップで丸めるだけじゃなく、シリコン型などを使用すると可愛い形の洗浄剤が作れます。

ガラスの容器などに入れて見える形でトイレに置いておけば可愛いですし、目についた時に掃除する気になります。

加えて、重曹は消臭効果もあるので一石三鳥ですね。

使用方法はとても簡単で、トイレの水溜まりの部分に作った洗浄剤を入れるだけです。

そうすることで発砲して汚れを浮かすことができます。

さらに、水が重曹とクエン酸の混ざった洗剤になっていますので、トイレ掃除用ブラシでその水をつけて擦ると汚れを効率的に落とすこともできます。

ただし注意しないといけない事があります。というのは、クエン酸は酸性です。塩素系の洗剤との併用は有毒ガスを発生させますので絶対におやめください。

さて、トイレは汚れも悩みですが臭いだって目に見えないだけに対応しにくく厄介な問題ですよね。香りでごまかすのではなく、しっかり消臭した上でお好きな香りで居心地の良い空間にできるのは理想ではないでしょうか?

そこで次は、重曹を使った消臭剤の使用方法と素敵なアレンジ法をご紹介します。

サニタリーボックスの重曹サシェを使った消臭法

重曹サシェ

サニタリーボックスや、オムツのゴミ箱は、しばらくの間汚物が留まっていますよね。臭いが漏れないか気になる所でもあります。

そんな時に、重曹サシェを作って入れると、消臭に期待できます。サシェとは匂い袋や、香り袋の事を言いますが、ここで言うサシェとは、臭い取り袋と解釈して頂くとよいです。

重曹サシェは、トイレの他にも下駄箱や靴の中、お子様の部活カバンの中にと様々な場面で臭い対策として使用できますのでおすすめです。

重曹サシェの作り方

用意するもの

  • 重曹
  • だしパックやティーパック
  • お好みの布

①重曹をだしパックやティーパックに入れる

②お好みの布で包んで出来上がりです。

替える時は中の重曹を入れたパックだけ替えるだけなのでとても手軽ですね。

また、トイレ内に置く重曹消臭剤も可愛いガラスのグラスに入れ、さらに造花をその中に入れると一気に華やかになります。

100円ショップなどで安価に手軽に手に入れることのできる造花は季節ごとに替えてもいいですね。アレンジを楽しんですることで、トイレに意識が向いてトイレの環境にも敏感になります。

香りに抵抗がない方、お好きな香りがある方はアロマオイルを重曹に混ぜて使用するのもお勧めです。

その場合はビニール袋に重曹を入れて、その中にアロマオイルをお好きな量混ぜて作ってくださいね。ご自分で作ったものには愛着が湧きますのでトイレ掃除が楽しくなります。

重曹は消臭効果に加えて吸湿効果もあるのでカビ予防にも最適です。

ぜひトイレに重曹消臭剤を取り入れてみてくださいね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は万能の粉、重曹がトイレ掃除にどう有効なのかをご紹介しました。

重曹は比較的安価で手に入りやすいです。

加えて、天然由来で人の体に入っても問題のないものなので日々の生活に取り入れやすいのも特徴です。

ですが、弱アルカリ性の重曹の特性は天然由来と同じようにその効果も優しいものになっています

トイレの汚れが酷くなってしまってからでは強力な洗剤に頼る他なくなってしまうのも事実です。

ですので、トイレ掃除は毎日が難しくても週に1回は行うようにして汚れが酷くなるその前に手軽に使用できる重曹での予防がお勧めです。

その上で消臭や好きな香りやアレンジでトイレを使用する人みんながより心地良く使える空間に出来たら素敵ですよね。

ぜひこの記事を読んで頂いたこの機会にトイレ掃除に重曹を取り入れてみてください。

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