毎日料理をしていてもしていなくても、知らず知らずのうちに溜まっていく生ゴミ。
まだ袋に入るしいいか!と何日も放置して、いつしかイヤ〜なにおいがしてきてやっと、処理しないと…と気付く…。そんな経験ありませんか?
実は、できるだけ手間がかからない方法で、そして低コストで済む生ゴミの捨て方があるのです!
そこで今回は生ゴミがにおってどうにかしたい方のために、生ゴミのにおわない捨て方のコツについてお伝えします。
目次
生ゴミが臭う原因とは?
そもそも生ゴミってなぜあんなに臭うのでしょうか?もともとは食材だったものが多いはずなのに不思議ですよね。
実は生ゴミが臭うのは、生ゴミの中で繁殖する「菌」が原因なんです!
菌にもいろいろあって、菌と聞くとカビ菌とかを想像する方もいると思いますが、繁殖するという点では同じです。
この生ゴミの中で繁殖する菌が原因で、あのイヤなにおいが発生しているのです。
ではなぜ生ゴミの中で菌が繁殖するのでしょうか?繁殖する原因がわかれば対処できそうですよね!
実は生ゴミの中の菌が好むもの、繁殖に必要なものというのは4つあります。
それは生ゴミの中の環境の「水分」「栄養分」「温度」「酸素」です。
それぞれ分けてみていきましょう。
水分
生ゴミが繁殖するにはまず「水分」が必要です。でもキッチンまわりですから、水分が発生しないわけがないですよね。
シンクから水が飛び散って生ゴミにふれることもあるでしょうし、生ゴミの大部分ともいえる野菜や果物の皮やくずにも水分が多く含まれています。
これらの水分が多ければ多いほど、生ゴミの中の菌はどんどん繁殖していくことになります。
栄養分
次に「栄養分」についてです。生ゴミの中の菌の栄養分とは何か、それは生ゴミそのものなのです。
つまり菌が生ゴミの中にいる限り栄養分に困ることはなく、対処をするのもなかなか難しいということになります。
できることといえば生ゴミの量自体をできるだけ減らすとか、そういったことしかありません。
野菜の皮をできるだけ薄く剥くとか、まだらに剥くとか、いっそのこと剥かないで皮ごと食べるとか、考えればできないこともなさそうですが…。
これを機に無農薬の安心安全な野菜や果物を選ぶ、という選択を検討してみてもいいかもしれませんね。
温度
「温度」についてですが、生ゴミは普通温度が高いほど、その繁殖速度はあがります。
寒い季節よりも温かい、暑い季節の方が生ゴミのにおいがキツく感じるのは、生ゴミの中の菌が活発に働き、繁殖しているからです。
つまり温度を下げると、生ゴミのにおいはおさえることができるということです。
酸素
ほとんどの生物は呼吸をして酸素を取り入れて生きていますが、生ゴミの中にいる菌は酸素が少ない方が活発に繁殖活動をします。
みなさんはゴミ受けとして、三角コーナーにポリ袋を取り付けて使用していたりしませんか?
ポリ袋の中にどんどん生ゴミを入れていくと、袋の中の空気の通りが悪くなります。そして酸素も減っていきます。
生ゴミを袋に入れていけばいくほど、菌が繁殖しやすい環境になっていくというわけですね。
しかもこのよくある透明のポリ袋は空気を通すので、たとえ袋の口をキツくしばったとしても、中のイヤなにおいが外に漏れていってしまうのです。
こまめに生ゴミを処理したとしても、それをしばらく置いておくとにおいが出てきてしまうことになり厄介です。
生ゴミの臭わない捨て方のコツ4選
生ゴミのにおいの原因が「水分」「栄養分」「温度」「酸素」であるということがわかりましたね!
では生ゴミがにおわないように捨てるにはどうしたらよいでしょうか。
答えは簡単です。においの原因である4つに焦点をあて、対処していけばいいということです!
特に水分については、においの原因の大部分となるものですから、水がかからないようにするというのは一番気をつけておきたいことです。
それでは4つの原因を念頭に、それぞれの対処法をみていきましょう!
コツ1 新聞紙にくるむ
生ゴミのにおわない捨て方とコツの1つ目は、「新聞紙にくるむ」ことです。新聞紙にくるむとどんないいことがあるのでしょうか?
きっとすぐ予想がついた方もいますよね。新聞紙でくるむということは、新聞紙がにおいの原因となる生ゴミの水分を吸ってくれるので、においの発生をおさえることができます。
新聞紙を折りたたんで箱を作ってもいいですし、いつも使っているポリ袋の底に新聞紙をしいて使ってもいいですね。
一度ポリ袋に入れた生ゴミを、新聞紙でまとめてぐちゃぐちゃっ!とくるんでしまえば一番楽かもしれません♪
こちらの動画では、新聞紙でゴミ箱を作る解説をされていますので、参考までにご覧ください。
コツ2 三角コーナーを使わない
続いてはコツの2つ目、「三角コーナーを使わない」方法です。
三角コーナーを使わない?じゃあどうやって生ゴミを捨てるの?と思った方、安心してください。正確には「シンクの中で三角コーナーを使わない」方法です。
そもそも水で濡れる場所であるシンクで、生ゴミを管理する必要性がないということです。
シンクの中に三角コーナーを置かなければ、生ゴミが水で濡れる確率がグッと減るわけなので、においの原因である水分について考えなくてもよくなるというわけです。
もちろん野菜の皮などから出る水分はありますが、コツ1の新聞紙を使う方法と併用すれば、水分への対処はほぼクリアできるのです。
では三角コーナーはどこに置けばよいのか?
オススメは料理をしているときに手の届く範囲の場所で、水のかかりにくいところです。
例えばキッチンのワークトップ(野菜を切ったりすることろ)でもいいですね。シンクの上にあげておくだけで、水分の問題はだいぶクリアできますよ。
そして読んで字の如く、「三角コーナーを使わない」方法も実はあります。
キッチンのワークトップなどに生ゴミ受けを置くのであれば、それが三角コーナーである必要性もないですよね?
例えば、揚げ物のときなどに使うバットに新聞紙をしいて、そこに生ゴミをのせていくのだっていいわけです。
料理が終わったら、その下にしいた新聞紙で生ゴミをくるんで袋に入れればOKです。キッチンの手拭きタオルの横に袋をぶら下げて、そこに生ゴミを捨てていくのもいいですね。
とにかく三角コーナーを使わなくても生ゴミを捨てる方法はいくらでもあります。
三角コーナーを使わないことを選択するだけで、生ゴミのにおいからも解放されますし、三角コーナー自体の掃除や三角コーナーのイヤなヌメりからも解放されるんです!
三角コーナーを使わないで生ゴミを捨てる方法はとってもオススメです!
コツ3 ビニール袋を使う
3つ目のコツは、ビニール袋を使う方法です。
おそらくみなさんは、レジ横に置いてあるような透明のポリ袋を生ゴミを捨てる袋として使っているのではないでしょうか?
お肉やお魚を買ったら、そのレジ横の袋をもらって袋に入れて持って帰ってきますよね?その袋、ちょっと使っただけでもったいないからとお家の中で何かと再利用しませんか?
私はします。もちろん。もったいないですからね。その袋を生ゴミ用にしている方、結構いるのではないでしょうか?
もちろんコツ1や2でお話したように、新聞紙を活用したり、水に濡らさない工夫をすればその袋で十分だと思います。
あとは口をぎゅっ!と縛って、できるだけ早くゴミ収集に出せれば大丈夫です。
しかしこのポリ袋、素材の問題で空気を通すので、口をぎゅっと縛ってもにおいが漏れてくることがあります。特に気温の高い季節にはよくあることで、経験のある方も多いと思います。
そこで簡単にできる対処法は、袋を二重にする方法です。
これだけで結構においの漏れは軽減されます。もちろん二枚目のポリ袋の口も、ぎゅっ!と縛ってくださいね!
または使用する袋を、ちょっといいものにするという方法もあります。ちょっといいものとは何か?というと、においの漏れない素材で作られた袋を購入して利用するということです。
今はドラッグストアーでも普通に買えるものもたくさんありますし、生ゴミ用に限らず赤ちゃんの使用済みおむつを入れるのに使っている方もいます。
家にあるポリ袋と違って少しコストがかかりますが、新聞紙をしいたり、袋を二重にしたりする手間がないので、手っ取り早くにおいから解放されたい方にはオススメです。
コツ4 その他の方法
水分を切る
散々水分についてお話をしてきたので、もうおわかりかと思うのですがやっぱり基本はコレです。
袋に入れる前にしっかりと手で絞ったり、少し乾燥させてから入れたりと水分を切る工夫をしてから捨てるということです。
袋に入れずに何日かバットやボウルの上などに置いておくだけで、野菜のくずなんかは結構乾燥します。それからまとめて袋に入れるという方法でもいいかもしれません。
冷蔵庫・冷凍庫に入れる
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これは生ゴミの中の菌が繁殖する原因の「温度」に焦点をあてた方法です。
生ゴミの中の菌があたたかい環境を好むのであれば、温度を下げてしまおうということです。
冷蔵庫に入れてももちろん構わないのですが、オススメは冷凍庫に入れてしまうことです。
汁漏れに少々気をつけなければいけませんが、冷凍庫に入れて凍らせてしまえばまったくにおうことはありません。
我が家はずっと生ゴミは冷凍庫に入れていますが、一度もにおったことはありませんし、冷凍庫ににおいがうつったこともありません。
生ゴミを冷蔵庫や冷凍庫に入れるのはちょっと…と思う方もいますよね。でも生ゴミだってそもそも食材であったことを考えれば、そんなに汚いと感じませんよね?
どうしても抵抗のある方にはオススメしませんが、こまめに袋を閉じて冷凍するというのが、手間もコストもかからず結構オススメの方法です。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、生ゴミがにおってどうにかしたい方のために、生ゴミがにおわないようにする捨て方についてお話しました。
特にグッズなどを使わなくても、お家にあるもので十分対処できるということがわかっていただけたのではないでしょうか?
生ゴミを処理するときに考えていただきたいのは、においの原因となる「水分」「栄養分」「温度」「酸素」をいかにして断ち切るかということです。
今回紹介した方法以外にも方法はあると思いますが、まずは試しに自分がやりやすいものからチャレンジしてみてくださいね!
大切なのはそれを続けることです。一度納得していいなと思ったら、続けられると思うのでやってみてください!
生ゴミのにおいにお困りの方は、今回の記事を参考にして是非実践してみて下さいね♪