エアコンを使用していて、室外機が動かない時、エアコンの故障なのか?と困っていることはないでしょうか?
また、エアコンが故障していて室外機が動かないという方もおられる事かと思います。
どうすればエアコンの室外機が動き正常に作動するようになるのでしょうか。そこで今回は、エアコンの室外機が動かないときの解決方法をお伝えします。
目次
エアコンの室外機が動かない原因
そもそもエアコンの室外機はどんな役割をしているでしょうか?
簡単に言いますと、冷房を使用している場合ですと、部屋の中の熱気を部屋の外に逃がしているのです。
ですので、室温がエアコンの設定温度よりも低い場合は室外機は動きません。この場合は室外機が動いていなくても故障ではありません。
エアコンが動かなくなった時の対処法については、その様子を解説している、分かりやすい動画がありますので、まずはこちらをご覧ください。
次に、エアコンを使用して部屋を冷やそうとしているのに、部屋が冷えない、エアコン本体に電源を入れて作動しているのに、室外機が動かない時、どういった原因があるのかお伝えします。
【原因1】エアコン、室外機の空気の流れが悪くなっている
まず室外機が回っていないのは、室外機の周囲に風を遮るものが原因かもしれません。
室外機まわりにそういったものはないでしょうか?
あと、エアコン本体のフィルタが目詰まりするほど汚れている時にも、エアコン内に空気を取り込めなくなってしまいます。
こういった場合も室外機は止まってしまいます。またエアコンの室外機が異常に熱を持って熱くなるとシステム保護のために室外機が自動的に停止することがあります。
【原因2】パワートランジスタの故障
他に考えられることが室外機のパワートランジスタや制御基板の故障です。
制御基板とは室外機内の機械を制御してコントロールする機械のことです。ですから、これが壊れるとコンプレッサーやファンに指示が行かなくなり回転が止まってしまいます。
パワートランジスタとは、電力を増幅する装置です。
室外機内のファンやコンプレッサーを動かすにはとても強い電力が必要です。
パワートランジスタが電力を増幅して、ファンやコンプレッサーなどに強い電力を流して、作動させています。
ですから、これが壊れるとファンやコンプレッサーなどの主力機械に行く電力が弱まり、室外機が動かなくなるわけです。
エアコンの室外機の修理。自分でできる解決策
エアコンの室外機の日除けカバーなどをどける
エアコンの室外機が動かないとき、まず室外機の周りに風の通りを遮るものがないか確認しましょう。
エアコンを使用しないシーズンに室外機にかぶせるカバーをつけたままですと、通気性が悪くなって室外機が動かなくなります。エアコン使用時は必ずカバーを外しましょう。
エアコンの室外機に直射日光が当たらないようにする
室外機内の温度が異常に上がりすぎている場合も、室外機が停止してしまいますので、室外機に直射日光が当たっていないか確認しましょう。
直射日光などが当たっている場合は、室外機の上にひさしをつけて直射日光が当たらないようにしましょう。
すだれ等をかけて日陰を作るのも有効ですが、その場合は1メートルくらい離して設置して下さい。あまり近すぎると室外機の通気が悪くなってしまいます。
エアコン本体(室内機)に問題がある場合
エアコンのフィルターが目詰まりしていないかを確認します。フィルターが目詰まりしているようでしたら掃除機などで吸ってきれいにしましょう。
もし、エラーが出てしまい、室外機と室内機も完全に停止している場合、以下の操作を行なってみてください。
- リモコンのリセットボタンを押す
- エアコン本体の電気の線をコンセントから抜いて、再び刺す
- エアコン本体の電源を切り、再度電源を入れる
すべて確認しても室外機が動かないようであれば一旦エアコンの電源を切って下さい。
電源を切ってしばらく置き、再度電源を入れて、室内の温度よりも低い温度で冷房運転をしても室外機が動かないようであれば、原因2であげたような室外機の故障が考えられます。
プロに任せた方がよい場合について解説
室外機の周りの通気が確保されていて、室外機が高温になっていない状態なのに、室外機が作動しない時は室外機の故障です。
室外機は精密機械ですし、電力を増幅している装置ですので使用時には家庭用電流よりも強い電力が流れています。
素人がカバーを外して作業するのは非常に危険です。プロ修理業者に修理を依頼しましょう。多くのメーカーは、出張費だけで5000円から7000円はかかることが多いです。
室外機や室外機内の部品だけ交換して直るのならばいいですが、長年使用しているエアコンの場合、室外機室内機と共に寿命ということも考えられます。
買い替えになるよりは出張修理の方が安いですし、素人修理でさらに壊してしまった場合メーカー保証の対象外になってしまいます。
エアコンの室外機の修理費は?
実際に修理にかかる費用がどのくらいかについて各社調べてみました。
【日立】
室外機が動かない時の修理代金(基板が原因の場合) 12,000円~29,000円 (冷凍サイクル修理) (34,000円~80,000円)
別途出張料が発生します。(出張料は、20kmまで基本料金:2,400円(税抜)となり、10km毎に料金が加算されます。)
※料金はあくまで目安のですので、実際の費用と異なる場合がございます。
【東芝】
室内機から風は出るが室外機が動作しない
室外基板 ¥24,000 ~ ¥36,000
室外ファンモーター ¥20,000 ~ ¥33,000
室内基板 ¥21,000 ~ ¥32,000
圧縮機 ¥58,000 ~ ¥105,000
センサー ¥11,000 ~ ¥17,000
運転後しばらくすると室外機が止まる
冷凍サイクル修理(溶接を伴う部品交換、冷媒充填作業など) ¥61,000 ~ ¥110,000
※冷凍サイクルというのは、エアコンが室温を下げる仕組みの事をいいます。その中のどこかの機械が壊れている場合が冷凍サイクルの修理となります。
圧縮機 ¥58,000 ~ ¥105,000
室外ファンモーター ¥20,000 ~ ¥33,000
室外基板 ¥24,000 ~ ¥36,000
センサー ¥11,000 ~ ¥17,000
※料金はあくまで目安のですので、実際の費用と異なる場合がございます。
二社の場合を見てみますと、修理する箇所によっても異なりますが、最低でも17,000円ほどかかってしまいます。他の会社でもだいたい同じくらいは最低でもかかるようです。
まとめ
夏にはエアコンはどこのご家庭でも必須です。
室外機の故障を防ぐために、室外機回りの風通しが悪くならないように気をつけましょう。そして室外機周りが高温になりすぎないよう配慮しましょう。
まずはご自身で出来る限りの対策を立てた上で、正常に作動しない場合は速やかにメーカー元の修理に依頼を出しましょう。
エアコンは精密機械ですので日常の点検やお手入れなどこまめにしておくこととが重要です。
毎日フル稼働するような季節には、取扱い説明書を近くに置いておき、少しでも動作がおかしい時には取扱い説明書で確認すると良いでしょう。