「トイレのタンクの中って掃除したほうがいいの?」と疑問に思ったことはありませんか?いざ掃除をしようと思い切ったとしても、トイレのタンクは普段の生活ではまず開けない場所です。
どうやって掃除したらいいのか、どんな洗剤を使えばいいのか分からない。と悩んでおられる方も多いと思います。
もし安易に掃除してしまって故障の原因にでもなってしまったら…と考えたら、なかなかやる気が出ませんよね。
そこで今回は、トイレのタンクを掃除するべき理由と、掃除する手順やそのための道具・洗剤などについてお伝えします。
目次
トイレのタンクが汚れる原因とは?
そもそも、なぜトイレのタンクを掃除する必要があるのでしょうか?
実はトイレのタンクを掃除する理由は4つあります。
1つ目【タンクの中にカビが生える】
トイレのタンクは常に水が満杯の上、フタで密閉されている多湿空間です。
カビは多湿で汚れた場所を好むので、黒カビが発生してしまってもおかしくはありません。
2つ目【水垢が付着する】
常に水が入っているので水垢がタンク内に着く上に、掃除せずに放置すると上記のような状態になりかねません。
また、放置してしまった時間が長ければ長いほど掃除は大変になってしまいます。
3つ目【臭いが出る】
黒カビはタンク内にこびりつき水垢は固着します。すると水質が悪くなるので臭いの原因にもなります。
4つ目【健康被害】
加えて心配なのは健康被害です。
黒カビが空気中に混じってそれを吸い込んでしまうと、気管支炎やアレルギー、鼻炎などの原因にもなるのです。
そこで次は、トイレのタンクの掃除方法と手順や洗剤についてお伝えします。
トイレのタンクを掃除する方法
一言でトイレのタンク掃除といっても、やみくもに掃除すればいいというわけではありません。
間違ったやり方で掃除をしてしまうとトイレのタンクを傷つけて故障させてしまい、予定外の出費をしてしまうことも。
そうならないためにも、正しいトイレのタンク掃除のやり方を知ることが大切です。
トイレのタンク掃除の具体的な方法は、その様子を解説している、分かりやすい動画がありますので、参考までにご覧ください。
トイレのタンク掃除の準備物は?
まず最初にトイレのタンク掃除に必要な準備物からです。
【用意するもの】
- ゴム手袋
- マスク
- 新聞紙
- マイナスドライバー
- スポンジ
- 歯ブラシ
準備するものは以上です。次に具体的な掃除方法です。
ステップ1・トイレの止水栓を止めてタンク内を空にする。
マイナスドライバー等で止水栓をしっかりと閉めてください。
これを忘れてしまうと、タンクの掃除中に水が出てしまってトイレ内が水浸しに…なんていうことにもなりかねません。
止水栓を閉めたらタンク内の水を空にしましょう。レバーを引けばタンク内の水は流れます。
ステップ2・トイレのタンクのフタを外して洗う。
つぎにトイレのタンクのフタを外して洗います。
トイレのタンクのフタは陶器のものが多いので、思っているより重たいです。
落とすと割れることもあるので気を付けてください。あらかじめ周囲に新聞紙などを重ねて敷いておくと安心です。
フタの裏側には黒カビや水垢が付着していることも。その際にはお風呂場などに慎重に運び、汚れを落とします。
ステップ3・トイレのタンク内を掃除する
汚れを落としていきます。
タンク内は水を流すための装置がたくさん入っています。不要に動かしたりしないように丁寧に掃除してください。
細かい部分などは歯ブラシなどを用いると、手の届かない場所の汚れも落とすことが出来ます。
ステップ4・フタを戻し、止水栓を開く。
掃除が終わったら、タンクのフタを戻します。
フタを戻す時も、重たいので落とさないように慎重に行ってください。
そして止水栓を開くのを忘れないでください。
うっかり止水栓を閉めたままにしてしまうと「あれ?水が流れない、故障!?」とあわててしまいます。
以上がおおかまな流れになります。思ったよりも手順は単純で覚えてしまえば簡単です。
トイレタンクの掃除に使用する洗剤は?
つぎはトイレのタンクを掃除する際に使う洗剤について。
まず、酸性洗剤や塩素系漂白剤は使わないでください。
トイレタンク内の装置は樹脂で出来ているものが多く、酸性や塩素系の洗剤はそれらを傷つけてしまう性質があります。
トイレのタンクを掃除する際には、次のような「中性洗剤」を使用してください。
トイレマジックリン 消臭・洗浄スプレー ミントの香り
花王 トイレマジックリン 消臭・洗浄スプレー ミントの香り 380ml
届きにくい場所にもスプレーで泡を噴射することができます。
タンク内の装置を傷つけない中性タイプです。消臭効果もありますのでタンクの中の臭い対策にもなります。
「手の付けどころが分からない。」そんな場合にはこちらを使ってみましょう。
トイレタンク洗浄剤
タンク内に水を張ったまま、フタの口から顆粒タイプの洗剤を入れるだけです。
トイレのタンクに1包入れて2時間以上つけ置きします。黒カビは落ちやすく、手の届かないところの洗浄にも便利です。
また、その水を排水することで便器にも効果が行き渡るのでまさに一石二鳥です。
ここまでは市販の中性洗剤についてお伝えしました。
でも市販の洗剤を使っているとこんな悩みがでてきませんか?
- 洗剤を使って掃除したものの、なかなか汚れが落ちない。
- 日常のお手入れに適したものはないだろうか。
- 出来れば短時間で簡単に行える方法がいい。
- カビ予防には?
そんな疑問や悩みを解決してくれるのが実は【重曹】なんです。
一度は聞いたことのある重曹ですが、トイレのタンク内の掃除にどう活用するのか。その使い方や効果をお伝えします。
トイレのタンク掃除を重曹で行う方法
重曹は弱アルカリ性の人体に無害な物質です。食用とは別に、薬局などで掃除用として使用できるものが販売されています。
手が荒れにくいので、肌が敏感で強い洗剤に抵抗がある方でも気軽に使用できます。また、台所や生ごみ等の脱臭にも活用でき、これ1つで様々な悩みを解決できます。
では食用にも使われる重曹が、なぜトイレ掃除に有効なのか?それは、重曹が弱アルカリ性の上に消臭効果があるからです。
また重曹は粒子が細かく研磨剤代わりになるので、水垢などの汚れをこすり落とすのに適しています。
では、重曹を使って簡単にトイレのタンク内を掃除する方法を、いくつかのパターンに分けて簡単に説明します。
【用意するもの】
- 重曹
- ゴム手袋
- 歯ブラシ
汚れがなかなか取れない場合
重曹は細かい粒子ですので研磨剤の役割をします。
汚れに直接つけてスポンジなどで優しくこすりましょう。
日常のお手入れに適した使い方
トイレのタンク内に重曹を適量入れて、漬け置きします。
そうすることで、タンク内のぬめりやカビの発生を防ぐことが出来ます。
そして、その水を排水することで便器にも同じ効果が期待できます。
重曹を入れるタイミングは就寝前がおススメです。
簡単な使い方で様々な効果を期待できる重曹にはこちらの様な商品があります。
1キロ入って560円ほどととてもリーズナブルです。計量スプーンつきなので目安にも困りません。
一度に使い切るものではないので、保存に便利なチャックつきのものを選ぶと良いです。
値段も決して高くなく、様々な用途に簡単に使える重曹はとても便利ですよね。
さて、ここまでは重曹を使った簡単なトイレのタンク内の掃除の方法をお伝えしてきました。
ですがトイレタンクのフタを掃除する時は、重曹ととても相性が良く、さらなる効果を発揮できるものがあることをご存知ですか?
そこで次は、重曹との相性抜群!クエン酸の使い方をお伝えしていきます。
トイレのタンク掃除を重曹とクエン酸で行う方法
クエン酸は、酸性である柑橘類や梅干しなどに含まれる、自然由来の体に害を及ぼさない安全な物質です。
重曹と同じく、薬局などで購入することが出来ます。
酸っぱいものというと酢を思い浮かびますが、クエン酸には酢のようなツンとした刺激臭がありません。
このクエン酸がトイレタンクのフタの掃除に適しているその理由は、その性質にあります。
実は、クエン酸は酸性なのでアルカリ性の汚れ、主に黄ばみや水垢などに有効なのです。
加えて雑菌の繁殖を防ぎ、アルカリ性のアンモニア臭を酸性のクエン酸が消してくれます。
それではクエン酸を使ったトイレタンクのフタの掃除方法をお伝えします。
【用意するもの】
- クエン酸
- スプレーボトル
- 手袋
- マスク
- スポンジ
ステップ1・クエン酸水を作ります
1度に使い切れる量を作ります。スプレーボトルに入れて使用します。
ステップ2・トイレタンクのフタや蛇口の水垢にクエン酸水を噴射する
そうすることで水垢を落とすことができます。スポンジで優しくこすってください。
汚れが頑固な場合はクエン酸水を汚れに噴射し、トイレットペーパーでパックをします。
ステップ3・それでも落ちない、そんな時は重曹と一緒に使用する
汚れに重曹を直接ふりかけ、クエン酸水をそこに噴射します。
重曹とクエン酸が反応することで発泡して、泡が汚れを浮かせてくれます。
※クエン酸は酸性なので、塩素系の洗剤に混ぜると有毒ガスが発生してしまいます。取扱いにはご注意ください。
※タンク内の掃除には使用できません。強い酸性なので樹脂製のタンク内の装置を傷つける恐れがあります。
※クエン酸を使用する時は顔を近付けないようにして、マスクを着用して掃除を行ってください。
※手荒れの原因になりますので、必ず手袋を着用してください。
※タンクのフタ掃除に使用したクエン酸はタンク内に流さずに、しっかりと拭き取ってください。
クエン酸にはこちらのような商品があります。
【暮らしのクエン酸】
330グラムのこちらのクエン酸は保存に便利なチャック付きです。
さて最後は、頑固な汚れもこれ1つで一掃してくれるオキシクリーンについて。
その特性と掃除方法についてご紹介します。
トイレのタンク掃除をオキシクリーンで行う方法
オキシクリーンとは、アメリカ発の酸素系漂白剤です。
台所やお風呂場など、様々な場所の掃除に活躍するこの万能クリーナーは、トイレのタンクの掃除にも大活躍してくれます。
塩素系の漂白剤のような刺激臭もないので、掃除の際の臭いによる不快感もありません。
【オキシクリーン】
コストコやアマゾンなどで購入できるオキシクリーンは、アメリカ版と日本版があります。
アメリカ版は泡立ちが良いのが特徴で、トイレのタンク掃除にはこちらの使用をおススメします。
オキシクリーンはトイレのタンクだけでなく、トイレ内の様々な場所を掃除する事が可能です。
オキシクリーンを使ったトイレの掃除方法については、その様子を解説している、分かりやすい動画がありますので、参考までにご覧ください。
オキシクリーンの使い方
オキシクリーンはしっかり溶かして使用しましょう。
40~60度ほどのお湯で溶かすのが良いです。そうすることでより効果が期待できます。
たくさん作っておけば・・・と思うものの、オキシクリーンの効力は6時間ほど。なので作り置きはできません。
そこで、作った溶剤はすぐに使用しましょう。
オキシクリーンを使ったトイレのタンク掃除の方法
- タンクの止水栓を閉める。
- タンク内の水を排水させる。
- オキシクリーン溶剤をタンクの中に流し込み2時間ほど漬け込む。
- 時間が経ったら汚れをブラシ等でこすり落としましょう。
- 溶剤を排水させて止水栓を元に戻し、汚れがタンク内からなくなるまで水を流します。
以上です。とても簡単ですね。
たったこれだけの手間で驚くほど汚れが落ちるので、ぜひ試してみてくださいね。
※塩素系漂白剤や他の洗剤と一緒に使用しないでください。
※素材によって傷めてしまう場合もありますので取扱説明書をお読みの上、注意してご使用ください。
※手荒れを防ぐためにゴム手袋などを着用して使用してください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はトイレのタンクの掃除についてお話ししました。
中が複雑な構造になっているからこそ、なかなか踏み切れないトイレのタンク掃除。
「もし汚れていたら…」と怖くなってしまいますが、思い切ってフタを開けるその1歩がとても大切です。
そうすることで黒カビや水垢などの汚れが酷くなるのを未然に防ぐことができます。
またトイレのタンクを掃除することで、便器に汚れが広がることも防ぐことができるのです。
そのためにはトイレ掃除のたびにタンクのフタを開けてみるといいですね。
トイレのタンクの掃除に迷っていた方は、今回の記事を参考にぜひ試してみて下さいね。
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