ちょこんと見えてくる白くて可愛い赤ちゃんの歯。しかし、同時に虫歯への不安も深まりますね。
そんな時赤ちゃんの歯を歯磨きシートで磨いてあげたいな。と考えたことはありませんか?
けれど、歯磨きシートっていったいどんなものなの?どうやって使うのだろう?といった疑問も多いようです。
そこで今回は、赤ちゃんの歯を歯磨きシートで磨きたいけど使い方が分からない人の為に、歯磨きシートについてお伝えします。
目次
歯磨きシートを使う前に知っておきたい、赤ちゃんの歯のヒミツ
赤ちゃんの歯はいつから生えてくるの?
赤ちゃんの歯は早いと4か月頃から、遅くても9か月頃までに生え始めます。個人差がありますが、6か月前後が平均と言われています。
歯は、前歯から生え始めて、だんだんと成長の過程で奥歯まで生え、2歳ごろまでに乳歯列が揃ってきます。一般的には下の前歯から顔を出すことが多いのですが、上の前歯から生え始める赤ちゃんもいます。
赤ちゃんのよだれはなぜ多くなるの?
歯が生え始める頃になると、赤ちゃんの唾液の量が増え始めます。これから離乳食を食べるために赤ちゃんの体や口の中が準備を始めているためと言われています。
まだまだ、唾液を飲み込む嚥下機能が未発達の為、唾液が口の中からあふれてしまうのです。赤ちゃんのよだれが多くなるのはこのためでしょう。
生え始めは歯肉がムズムズしたり、痛かったり、かゆかったりするので、赤ちゃんが意味もなく泣いたり、なんでも口の中に入れてしまったりします。
こんなサインが出始めたら、そろそろ歯が生えてくる頃です。
赤ちゃんが虫歯になるのを防ぐ方法とは?
産まれてすぐの赤ちゃんの口の中にはまだ歯がなく、ほとんど無菌の状態です。
赤ちゃんの口の中の汚れのほとんどは、母乳やミルクのカスなどです。
つまり、虫歯の原因となる菌“ミュータンス菌”や虫歯を進行させる菌“ラクトバチラス菌”は元々存在していないのです。
また、ミュータンス菌は歯の表面に付着する性質をもった菌なので、歯がない口腔内では歯に付着することができないので感染しても虫歯を作り出すことはありません。
では、虫歯の原因となる菌はどうやって赤ちゃんの口の中に感染していくのでしょうか。
人間の口の中の菌の種類や数は、おおよそ2歳半頃までに決まると言われています。
感染の窓とも言われている1歳~2歳半に身近な保育者より感染していることが多いのです。
大人が使った箸やスプーンをそのまま赤ちゃんに使ってしまうと、そこに付着した唾液から感染してしまうのです。また、熱いものを冷ますため、息を食べ物にふきかけたりするときにも注意が必要です。
スキンシップをするときにも、口移しに唾液感染しないように気をつけましょう。
しかし、可愛いわが子とのスキンシップから感染してしまうと聞くと怖くなってしまいますよね。でも、大丈夫です。赤ちゃんと接する時には、周りの大人もしっかりと口腔ケアをすればよいのです。
先ほども述べたように、口腔内の菌の数や種類の基盤となるものは2歳半までに決まってしまいます。けれど、その時々の口腔内の環境によっても菌の数は変化します。
つまり、しっかりと口腔ケアをしていれば、口の中の菌を最小限にとどめることができ、感染しにくくなるのです。
このようなことに大人が気を付けて赤ちゃんと接し、1歳~2歳半の感染しやすい時期を過ごせばその後がとても楽になります。
赤ちゃんとのスキンシップをしっかりととりながら、大人が気を付けることによって赤ちゃんの口腔内を守ってあげましょう。
歯磨きシートってどんなもの?
そもそも、赤ちゃんに歯磨きシートを使う理由は、母乳やミルクカスを落としてあげるためです。虫歯こそできにくい物の、口腔内を清潔に保つために歯磨きシートを使うとよいです。
市販されている歯磨きシートのほとんどが、小包装になっていてもち運びに便利です。
一回ずつの使いきりなのでとても衛生的です。
歯磨きシートは濡れたカーゼのようなもので、虫歯予防に効果的なキシリトール配合の物や味のついたものなどさまざまな種類のものが売られています。
市販の物ですと“ピジョンの親子で乳歯ケア歯みがきナップ”や“ワコードーの乳歯を守ろうにこピカ歯みがきシートベビー”などがあります。
カルシウムやキシリトールなどを配合していて、歯が生えてきた赤ちゃんの歯の表面を優しく拭き取るようなものです。
歯が生えてくる前の新生児などには、薬局などに売っている清潔なガーゼがお勧めです。歯が生えていても、歯肉や舌などをふくのであれば同じくガーゼがお勧めです。
その場合は、ガーゼを使いやすい大きさにカットして、ぬるま湯で濡らしてから汚れた部分をふき取るようにしましょう。
歯磨きシートは、是非赤ちゃんの歯の表面をふき取るために使って頂くと、より効果的です。
歯磨きシートはどうやって使うの?
歯磨きシートの使い方は、まず歯磨きシートを人差し指に巻きつけます。
そして、赤ちゃんの歯の表面を優しく拭き取るようにします。
この時に注意が必要なのは、誤って飲み込んでしまわないようにしっかりと指に巻きつけ、抑えながら行う事です。そして上の前歯の小帯という“ヒダ”を強く触らないということです。
ふき取ることに夢中になってしまうと、デリケートな赤ちゃんの口腔内に傷をつけてしまったり、赤ちゃんが嫌がってしまう原因にもなりかねません。
優しく楽しみながら、赤ちゃんに声掛けをしてふき取ってあげましょう。
また、歯磨きシートのデメリットとしては、歯と歯の間を磨くことが難しいということです。お家にいるときには赤ちゃん用の仕上げみがき歯ブラシで磨いてあげると良いでしょう。
歯磨きシートには他にもこんなメリットがあります。歯磨きシートは小包装になっているので、お出かけの時や災害時にも活躍してくれます。外出先でどうしても磨けない時も持ち歩けるので安心です。
災害用のリュックに忍ばせておけば、赤ちゃんだけではなく家族全員で使うこともできます。
災害時には水も貴重になってしまいますので、うがいのいらない歯磨きシートは必需品です。赤ちゃんの歯磨きで余ってしまった歯磨きシートもこのように活用してみましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は歯磨きシートについてと、その使い方についてお話しました。
赤ちゃんの歯を歯磨きシートで磨きたいけど使い方が分からない時にはまず、赤ちゃんの口の中の汚れについて考えてみましょう。
そして次に、赤ちゃんの口の中の汚れのどの部分に歯磨きシートが必要なのかを知りましょう。さらに、歯磨きシートのメリットとデメリットを知ることで、その時々に合った使い方ができるようになります。
そうする事で、赤ちゃんの口腔内を的確に守ることができ、同時に家族も口腔内を清潔にしようという意識が高まり、その結果家族みんなの口腔内の健康が保たれるのです。
赤ちゃんの歯を歯磨きシートで磨きたいけど使い方が分からない方は、是非今回の記事を参考にしてみて下さいね。
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