山形県酒田市で5月中旬に行われる「酒田まつり」は庄内三大まつりのひとつとして挙げられ、歴史の長い大きなお祭りとして有名です。
その「酒田まつり」ですが、よくある日本のお祭りでしょう?と思った方、「酒田まつり」ではそこでしか見られない山車や催し物がたくさんあります。
そこで今回は「酒田まつり2019」の日程や混雑状況、魅力についてご紹介していきます。東北のお祭りに行ったことある方もない方もぜひご一読ください。
目次
酒田まつり2019の日程は?
酒田まつりについては、その様子を解説している、分かりやすい動画がありますので、まずはこちらをご覧ください。
酒田まつりの日程
毎年5月19日から21日に開催され、2018年のスケジュールは下記の通りでした。
5月19日:宵まつり
午後5時20分から8時30分)
場所:産業会館から佐藤伝兵エ薬局の間
- 立て山鉾ゾーン(荘内銀行から清水屋前)
- パフォーマンスゾーン(三日月軒前)
- 獅子パックンゾーン(カナヤから佐藤伝兵エ薬局前)
他にも山形県産のお酒が楽しめる試飲イベントがあります。
5月20日:本祭り
午前10時 山車行列出発(出発場所/市役所前)
- 仔獅子、子ども山車
- 獅子パックン(大通り)
- 立て山鉾巡行(産業会館前)
- 正午 式台の儀(神事)(場所/旧鐙屋前)
- 獅子舞
- 祝い唄 など
午後1時 山車行列出発(出発場所/市役所前)※午後5時終了予定
- 仲間入り
- 時代風山車
- 土崎港曳山 など
午後1時30分 酒田花魁道中・黒森歌舞伎(場所/国道112号線)
5月21日:裏祭り
大きなイベントは無いようですが引き続き屋台が出店しているので、祭りの余韻を感じることができます。
酒田まつり2019へのアクセス方法、混雑や交通規制について
・車の場合:山形自動車道酒田中央ICから約10分
・JRの場合:酒田駅から徒歩約15分かバスで約7分
駐車場について
希望ホール、旧商業高等学校グラウンド、市体育館や他に有料駐車場等などがあります。なお市役所駐車場は利用できません。
交通規制について(19、20日)
19日は午後5時から午後10時まで、20日は午前9時から午後6時までです。詳細は時期が近付いたら酒田市の公式HPなどで確認しましょうね。
酒田まつり2019の混雑について
酒田まつりでは毎年大きな混雑が予想されます(特に19、20日)。JR等の交通機関がお勧めです。
酒田まつり2019の見どころ1 山車行列
先ずは何と言っても祭りのメインイベントは本祭りで行われる「山車行列」です。山車約50基が酒田の街を練り歩き、酒田まつりを盛り上げていきます。
災害除けの象徴である「大獅子」や子孫繁栄の「子獅子」、「立て山鉾」などが登場し、その迫力満点な光景は圧巻の一言に尽きます!
酒田まつり2019の見どころ2 大獅子と子獅子
大獅子は酒田市のシンボルでもあり、災害除けの象徴でもあります。そして小さくてかわいい子獅子もいます。そしてこの期間は「獅子パックン」というアトラクション(?)があります。
無病息災の願いを込めて、親が子どもを大獅子の口の中に入れ、噛んでもらいます(もちろん痛くないですよ)。泣いちゃう子供もいますが、親にとっては縁起担ぎにぜひ噛んでもらいたいですね。
酒田まつり2019の見どころ3 立て山鉾
「立て山鉾」は京都の祇園祭を参考に作られました。そして時を経て行くうちにより背の高い山鉾が作られるようになり、なんと今では20メートルもの大きさの山鉾もあります。
これには理由があり「立て山鉾には神が宿る」という言い伝えから、人々が幸せになれるようにという願いを込めてより高く作られていったのです。
明るい空のもとで見るその高さにも圧倒されますが、宵まつりのライトアップされた姿もまた見事です。
酒田まつり2019の見どころ4 芸能披露と酒田花魁道中
宵祭りではステージでの「芸能披露」を楽しむことが出来ます。酒田独自の郷土芸能が集まり、太鼓や舞い、そして酒田に伝わる伝統的な歌舞伎「黒森歌舞伎」などが披露されます。
そして「本祭り」では「酒田花魁道中」という芸能披露があります。こちらは10年ほど前から途絶えていたのですが、2016年に見事復活しました!美しい花魁さんの舞が見られます。
酒田まつり2019の見どころ5 屋台
酒田まつりの隠れた主役と言えば屋台です。その数なんと400店以上の屋台が軒を連ねるそうです。すんごい多いですね!
お店の種類は下記の通りです。
- お好み焼き
- たこ焼き
- 焼きそば
- ベビーカステラ
- お餅
- リンゴ飴
- 揚げパン
- トルコアイス
- ドルネケバブ
- タイラーメン
- カリカリチーズ
- 米沢牛の串焼き などなど
定番ものから地域独特のものまであります。全部見て回るのは大変そうです。。そして祭り期間3日間は出店しているので、行って食べ物に困ることはないですね!
そもそも「酒田まつり」ってどうして始まったの?
「酒田まつり」は1609年から一度も休むことなく、毎年開催されている伝統的なお祭りです。なんと江戸時代から続いているのですね!
そして2019年の開催で410年目を迎えることとなります。この祭りのはじまりは酒田の守り神である「上日枝神社」と「下日枝神社」の例大祭でした。
当時、二つの神社の祭神が「山王権現」であることから、この例大祭は「山王祭」と呼ばれていました。
1762年に京都の祇園祭の山鉾を参考に作られた山王祭の「亀傘鉾」は細部にまでこだわり、今にも動き出しそうなほどリアルに作成され、大いに話題を呼びました。
それが祭りの賑わいに拍車をかけ、さらに天をつくかのような背の高い「立て山鉾」が作成されていきました。
そして神が宿ると噂された立て山鉾を一目見るために、江戸や大阪からわざわざ酒田まつりに足を運んでくる人々が増えてきました。
この山王祭は1801年の「鳥海山噴火」や1894年の「庄内地震」、1976年の「酒田大火」などさまざまな災害があっても途切れることなく受け継がれてきました。
酒田大火から3年が経った1979年には酒田地方の復興を記念し、山王祭を酒田市民のお祭りにしようということで「酒田まつり」と呼ばれるようになったのでした。
様々な災害にも挫けず、地域を祭りで元気づけていった当時の方々の熱意が素晴らしいですね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は「酒田まつり」についてお話してまいりました。酒田まつりでは迫力満点の山車や煌びやかな伝統芸能を楽しめるほか、地元の方々が400年以上の大切にしていた祭りへの熱い想いを感じることができます。少しでもお祭りに興味を持った方はぜひ参考にしてみてくださいね。