龍尾神社の花庭園では、2月頃には「しだれ梅」、梅雨時には「紫陽花」が楽しめる庭園です。
単なる梅の花なんじゃないの?と思われかもしれませんが、龍尾神社のしだれ梅は、満開になると見る人を虜にして、何度も通いたくなるほど美しく華やかな姿を見せてくれます。
ここでは、そんな龍尾神社の花庭園のしだれ梅について、開花状況や見頃、アクセス方法、見所3選などをご紹介していきます。
目次
龍尾神社花庭園(梅園)2019「しだれ梅」の見頃や開花状況は?
文章ではその美しさを伝えにくいので、まずはこちらの動画をご覧下さい。龍尾神社の花庭園のしだれ梅の様子を、分かりやすく伝えてくださっています。
龍尾神社の中にある広大な花庭園は、2月上旬から3月中旬にかけて咲き誇る「しだれ梅」で有名です。
庭園内に約300本の「しだれ梅」が植栽されており、見る人を魅了します。
また、しだれ梅は香りが高く咲くので、昔の女性は自分の好きな着物を着て、しだれ梅の高い香りが着物に移るように、ゆっくりとしだれ梅を観て回ったそうです。
龍尾神社の「しだれ梅」はとても美しく、それを見に、多くの人で賑わう場所でもあります。
しだれ梅の見ごろは?
そんな龍尾神社の花庭園のしだれ梅の見ごろは、例年だと2月上旬から三月中旬となっています。
しだれ梅の開花状況は?
龍尾神社のしだれ梅の開花状況は、次のサイトをご覧頂くと分かります。
龍尾神社の花庭園の開催日時と料金
花庭園しだれ梅の開催日時:2月上旬から3月中旬
営業時間 9:00~17:00
料金 入場料:600円(30名より団体割引あり)
龍尾神社へのアクセスは?
所在地:龍尾神社(たつおじんじゃ) 静岡県掛川市掛川西下西郷84番地
TEL:0537-23-0228
車の場合
- 東名高速道路掛川ICより10分
- 掛川バイパス(国道1号線バイパス)「西郷IC」より3分
電車の場合
- JR「掛川駅」より徒歩約20分
【バス】
- 「倉真行」または「泉行」を利用、「北門上」にて下車、徒歩約3分
駐車場
有(無料)
神社入り口前に第一・第二駐車場があり、合計60台の駐車場があります。ただ、満車になることも多いので、注意が必要です。
神殿横駐車場には10台の駐車ができますが、御祈祷や足の不自由な方専用となっており、一般参拝者は利用できません。
混雑を避けるためには近くの駐車場をあらかじめ、予約して確保しておくと待たなくてすみますよ。
こちらのサイトを利用すると非常に便利です。事前に会場近くの駐車場を予約して取っておくことができます。
龍尾神社の見所1 しだれ梅
2月下旬から3月中旬に見ることができるしだれ梅は大変美しいものです。
時期になると、神社隣接の庭園に、約300本ものしだれ梅が咲き誇ります。
かつての婦人は、お気に入りの着物を身にまとって、その香りが衣にうつるよう、ゆったりと梅の花見を楽しんだと言われています。
華やかな花のひととき、たおやかな梅の花篭を満喫することができます。
約7000平方メートルもの広大な庭園。500メートルほどの遊歩道があり、紅、ピンク、白の優美なしだれ梅は、視界いっぱいに広がります。
庭園入口から楽しめるしだれ梅は、遊歩道へと続きます。突き当りの石段を上がると、さらに見事なしだれ梅の庭園があります。
庭園からは、山内一豊が造ったと言われている、掛川城の天守閣を眺めることができる城見丘もあり、しだれ梅越しに掛川城を見ることもできます。
広い庭園ですが、椅子とテーブルがある休憩スポットもあるので、しだれ梅の香りを楽しみながら、ゆっくりと流れる時間を楽しめます。
また、梅園にちなんだ健康開運のお守り、梅守りも授与しています。しだれ梅を堪能した帰りに購入してみるのもいいかもしれません。
龍尾神社の梅園の見所2 ドラえもん
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龍尾神社の境内には、ドラえもんがいるので、地元の人たちの間では、ドラえもん神社と呼ばれることもあります。
境内にある二の鳥居をくぐると、右側の本殿前に、絵馬を奉納する場所があります。その右側に、なぜかドラえもんが佇んでいます。
龍尾神社の由緒とは関係はないようですが、10年以上前から、このドラえもんの石像が設置され、お子さんの参拝や七五三などの記念撮影の際にも活躍しているようです。
龍尾神社の見所3 御朱印
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密かなブームでもある御朱印ですが、もちろん、龍尾神社でも拝受することができます。
そもそも御朱印とは、神社や寺院において、参拝者に向けて押印される印章・印影のことで、押印の他に、参拝した日付、寺社名・御祭神・御本尊の名前などを墨書きしてもらえるものが一般的です。
御朱印は参拝をした証と言えるので、必ずお参りをしたあとで、御朱印をいただくようにしましょう。
龍尾神社の御朱印には、鎌倉時代の書物に龍尾神社を詠んだと見られる「みな人も 深き願ひを 掛川の 龍の尾山の 神のみずがき」という和歌が描かれています。
観光などでも神社や寺院に行く機会の多い方、前から御朱印が気になっていたという方、この機会に御朱印を集めてみてもいいかもしれませんね。
そもそも龍尾神社とは?
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静岡県掛川市にある龍尾神社。「掛川」と聞いて、すぐにピンとくる方は多くはないのではないでしょうか。
お茶のイメージを持つ方も多いかもしれませんね。
そんな掛川ですが、実は掛川城があったり、掛川花鳥園があったり、広大なリゾート施設つま恋リゾート彩の郷があったり、歴史や自然を感じることのできるスポットが多い場所でもあります。
中でも、今回ご紹介する「龍尾神社(たつおじんじゃ)」は、徳川家康が今川氏真との攻防において本陣を構え、掛川城を攻撃した場所でもある歴史ある神社です。
龍尾神社は掛川城の北東に位置する古社であり、掛川城の築かれた峰から連なる山脈を、この地を守護する龍になぞらえ、龍頭山・龍胴山・龍尾山と名付け、鬼門にあたる龍の尾の山に鎮座しているのがこの龍尾神社となっています。
鎌倉時代の書物に、龍尾神社を詠んだ和歌が見られることから、当時にはすでに現在の地に鎮座していたと窺えます。
現在の御本殿は江戸時代中期の掛川城主、小笠原山城守の御造営によるもので、その境内には、城主太田備中守奉納の石灯籠や、獅子頭、木製瓶子などの、歴史的にも貴重なものが伝わっています。
大河ドラマでも放送された、山内一豊とも関係が深い神社です。
掛川城の鬼門である北東に位置しているので、その守護神として、山内一豊をはじめとする歴代城主から篤く崇敬を受けていました。
土佐国に国替えした後の寛永年間、山内一豊の意志を継ぐ忠義は、使者占部兼里を掛川に遣わし、龍尾神社の御分神を高知城下に観請、掛川神社として大切に祀りました。
その折、山内忠義より奉納された「蘇鉄」と「土佐の石」は、現在も社殿脇にあり、山内家との縁を伝えています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、龍尾神社と花庭園に咲くしだれ梅をご紹介してきました。
今まであまり「掛川」を知らなかったという方も、珍しい「しだれ梅」に興味が沸いたのではないでしょうか?
とても広い庭園の中に、紅、桃、白の3色のしだれ梅が咲き誇る様は、他の梅園では見ることのできない美しい景色です。
咲き誇る色とりどりのしだれ梅。
いろいろな顔を見せてくれるしだれ梅を、ぜひ堪能してください。
龍尾神社は歴史のある場所でもあるので、歴史が好きな方にもオススメです。
あまり歴史に詳しくない方でも、大河ドラマと聞くと気になる方も多いかと思います。
美しいしだれ梅を見ながら、歴史を感じるのもいいのではないでしょうか。