スイカの皮は食べられるという事は知っているけど、意外と知られていないのが、スイカの種です。
捨ててる人が大半なスイカの種ですが、実は、スイカの種は栄養満点なのです。
ここでは、スイカの種には具体的にどんな栄養が含まれていて、どういった意味があるのかをお伝えします。
目次
スイカの種は食べても大丈夫?
夏と言えばスイカですが、普通にスイカを食べるとなると、種は捨てちゃいますよね。
なんとなく、ガムみたいなもので、飲み込んではいけない物という認識があります。きっと小さい時に親から「スイカの種は捨てなさい」と教えてこられてからでしょう。
好奇心で、食べてみようと思っても、飲み込むのが大変ですよね。また、虫垂炎になるって聞いたから食べてはいけないのでは?なんて思われている方もおられるでしょう。
実は、スイカの種は中国では普通に食べらています。スイカの種をフライパンで塩と一緒に炒って食べるそうです。中国ではごくごく一般的な食材なわけです。
スイカの種は脂肪分とタンパク質でできているので食べても大丈夫です。もちろん食べたからと言って、虫垂炎になる事はありません。
ただし、スイカの種の表面はとても硬いので、そのまま食べても胃の中で消化されにくく、便で出てくるわけです。よく子供のおむつ替えの時に、スイカの種が混ざっている事が見受けられますよね。そんな感じで少し消化しにくいわけです。
とはいえ、スイカの種には、とても栄養があります。ではスイカの種にはどんな栄養が含まれるのか?代表的な7つの栄養分を見て行きましょう。
スイカの種に含まれている成分1 ビタミンB6
スイカの種には、ビタミンB6が含まれています。ビタミンB6は、タンパク質の代謝を促進し、体の中で使えるようにします。髪の毛や皮膚、爪、筋肉、血液を作り出し、細胞の生まれ変わりを促します。
ホルモンバランスを整えたり、必要な栄養を神経に伝える役割をしたり、体の健康を維持する働きもあります。
また、子どもの脳の発達を促進したり、免疫力を向上する効果もあります。
その他にも記憶力の向上や、生理前の月経前症候群によるイライラやうつなど、不安定な気持ちや物忘れにも効果があります。
スイカの種に含まれている成分2 カリウム
スイカの種には、カリウムという成分が含まれています。カリウムは、血圧や細胞を正常に保つ働きがあります。
カリウムには利尿作用があり、塩分の取りすぎによる高血圧を、余分なナトリウムを取り除くことで、正常な血圧に戻す効果があります。
ナトリウムが体に溜まってしまうと、むくみにつながってしまいますが、カリウムを摂ることでむくみ解消効果があります。
普段から塩辛い食べ物を食べていたり、血圧が高めの人やむくみが気になる人は、積極的に摂りたい栄養成分です。他にも筋肉を動かす神経にも、作用するので正常に筋肉を動かすために必要な成分です。
スイカの種に含まれている栄養3 マグネシウム
マグネシウムは骨や歯をつくるのに必要な栄養素です。代謝の調節をしたり、神経のイライラを調整する効果があります。長時間の運動などにも必要不可欠な栄養です。
不足すると体にさまざまな影響を与えます。不整脈を引き起こしたり、動脈硬化や虚血性心疾患の原因となります。
他にも長期間にわたって慢性的にマグネシウムが不足してしまうと、高血圧や糖尿病など生活習慣病につながる可能性が高くなるので、とても重要な成分といえます。
また、ストレスとマグネシウムには大きな関係があり、強いストレスを受けるような環境下にいる人が、マグネシウム不足になると重大な病気になる可能性が高くなります。
白米中心の生活やお肉中心の動物性たんぱく質の多い現代の食生活では、マグネシウムが不足しがちです。
スイカの種に含まれている栄養4 葉酸
スイカの種に含まれる葉酸は、タンパク質や赤血球を作り出す作用があります。
肌の代謝に必要な成分で、お肌を綺麗に保つ重要な成分です。赤血球が増えることで、血液がサラサラな状態のまま体中に流れることができるので、健康を維持する効果が期待できます。
そして、コレステロール値を下げる効果があるので、心筋梗塞や動脈硬化などの病気になるリスクを下げることができます。
また、葉酸は妊娠中に摂取すべき重要な栄養素の1つです。葉酸の摂取によって流産のリスクを下げたり、貧血を予防したりすることができます。
妊娠初期の胎児の脳などの形成に必要な成分でもあります。
サプリメントなどでも摂取できますが、高価な上に添加物が入っているものもあります。
スイカの種から摂る事で、食べ物から摂取できるので、安心して摂取することができます。特に妊娠初期は通常の2倍の葉酸を必要とするので、スイカの種を食べることで効率的に摂取できます。
スイカの種は低カロリーなのでダイエット効果もあり、太りやすい妊娠中でも安心して食べることができます。
葉酸には肌のうるおいを保つ効果があり、アンチエイジングも期待できるので、女性に嬉しい効果がたくさんあります。
スイカの種に含まれている栄養5 銅
スイカの種に含まれている銅は免疫細胞を作り出す栄養素です。
銅が不足してしまうと、免疫細胞がきちんとつくられないため、免疫力を保つことができません。また、銅は鉄の吸収を促進するため、貧血気味の人や授乳中の人は、積極的に摂取したい栄養成分です。
その他にも老化や動脈硬化などを予防する効果もあります。
スイカの種に含まれている栄養6 オレイン酸
スイカの種に含まれているオレイン酸は、不飽和脂肪酸の1種で美容効果のある成分で、化粧品の成分などでも使われています。
悪玉のコレステロールを減らし、コレステロール値を正常に保つ働きがあります。
このため、動脈硬化や高血圧、心臓病などの病気のリスクを減らすことが期待できます。オレイン酸は美肌効果や便秘にも効果があります。
便秘は吹き出物の原因になりますので、便秘が解消されることで、お肌の健康を維持することができます。
スイカの種に含まれている栄養7 鉄分
鉄分は赤血球を再生するのに必要な成分です。
貧血を防いだり、貧血を改善する効果があります。鉄分は余分な活性酸素を取り除いてくれるので、老化防止効果もあります。
また、免疫力を維持したり、疲労回復効果もあるので、疲れ気味の人や風邪をひきやすい人などに最適な成分です。その他にも鉄分には美肌効果もあるので、女性に嬉しい効果が満載です。
肌を綺麗に保つのに必要なコラーゲを作り出すためには、鉄分が必要になります。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回、スイカの種の栄養についてお伝えしました。
ついつい捨ててしまいがちなスイカの種ですが、実はこれだけの栄養が含まれているのですね。
とはいえ、スイカの種を丸のみしても皮が硬いので、消化されずにそのまま出てきちゃいます。
そこで、スイカの種の食べ方もご紹介いたしますので、次をご覧下さい。