赤ちゃんがつかまり立ちをする月齢になってくると、いろいろと気になることが増えていきますよね。つかまり立ちは、歩き出す手前の大きな成長です。
「次のステップへとつなげるには、どうしたらいいの?」そう思ってはいませんか?
知っておいたほうがいい危険性だったり、つかまり立ちからたっちができるようになる練習方法だったり…。
どうすればけがをせずに次のステップへ行けるのか?
そこで今回は、つかまり立ちを始める月齢の赤ちゃんがいるお母さんに、危険性と練習方法をご紹介します。
目次
つかまり立ちの3つの練習方法
つかまり立ちの練習方法は様々ですが、ここでは代表的なつかまり立ちの練習方法をご紹介します。
好き嫌いがはっきりしてくる時期でもあるので、嫌がったら無理に練習させなくても大丈夫です。
お母さんの指を握らせて、立たせてあげる
信頼しているお母さんの手につかまって立つことは、まだつかまり立ちが不安定な赤ちゃんにとっては安心できることです。
たまにしかつかまり立ちをしないな?と思ったら、お母さんの手に触れて立たせ、安心感を与えてあげましょう。
それからつかまれる場所に誘導すると、自然とつかまり立ちをしてくれます。こちらの動画が参考になります。
赤ちゃんの高さに合わせた台や家具を用意する
伝い歩きができるような横幅があるとなお良し。つかまりやすい高さの台があると、赤ちゃんも自分からつかまり立ちをしに行きます。
こちらの動画では、ママが上手にテーブルを使ってつかまり立ちの練習をされている様子がみれます。参考にしてみてください。
おもちゃを置く
台の上におもちゃを置いておくと、立ちながらおもちゃで遊んでくれることもあります。同時に二つの動作をするため、バランスを保とうとし、平衡感覚に効果が現れます。
赤ちゃんがつかまり立ちを始めると、手押し車などを購入される方が多いですよね。しかし実は、手押し車を使っても、練習にはならず、かえって逆効果を与えてしまうことがあるのです。
どういう事かと言うと、手押し車は、実際は自分の力だけでなくローラーの力も使って前進します。そうすると、自力でできていると勘違いし、似非つかまり立ちのようになってしまうのです。
ではどうすればいいかというと、手押し車を使うのは歩くようになってからにしましょう。自分で歩くということが身に付いてから使うと効果的です。
つかまり立ちの練習で、注意すべき3つのポイント
つかまり立ちを始めると、いよいよ本格的に目が離せなくなりますね。赤ちゃん自身のことから部屋の中のことまで、注意すべきことがいろいろ出てきます。
けがを防止するにはどこにを付けるべきか?わかってはいても、全てに気を配ることは難しいですよね。
必ず確認してほしい基本の3つを紹介します。
机や棚のカド
転んだ時に一番気を付けなければならないことがカドですね。新しく家具を新調する場合は、カドが丸いものを選ぶと安心です。
コーナークッションにも様々な種類があるので、けがをする前に用意しておきましょう。
フローリング
夏場は汗、冬場は乾燥によって、フローリングが滑りやすくなります。
また、つかまり立ちの最中に遊び始めると、遊ぶことに集中して手を離してしまったり、バランスを崩してしまったりすることも。
硬いフローリングに頭を打ち付けてしまうのは危険です。マットやカーペットなどを敷いておくと、滑りやけがを防止できますね。
棚の上
手の届く範囲が広がるため、ハイハイのときには届かなかった場所も手が届くようになります。
赤ちゃんの手が届きそうな場所にある小さなものは、全て箱に入れたり移動させたりしていたずらを予防しましょう。
また、つかまり立ちに慣れてきたころに頑張れば届くようなところにある物に目を付けると、背伸びをして取ってしまうことも。
赤ちゃんが触ると危険なもの・口に入れてはいけないもの・落ちてしまいそうなものは、手の届く範囲より余裕をもって高く遠い場所へ移動させましょう。
つかまり立ちの5つの効果
ここまでにつかまり立ちの練習方法をお伝えしてきましたが、そもそもつかまり立ちには、どんな効果があるのでしょうか。実はいろいろな効果があります。
ここでは、つかまり立ちの5つの効果を紹介していきます。
- 膝の屈伸
- 平衡感覚
- 身体を前後左右に立ったまま揺らす
- 足の指で踏ん張って自分の体重を支える
- 目標のものへと進む志向性
どれも解説は不要だと思いますが、5つめの効果は非常に重要です。
物を取りに行く、人の前に行く、といったことは大人からしてみれば普通のことですが、ハイハイからつかまり立ちができるようになった赤ちゃんにはすごいこと。
お気に入りのものを赤ちゃんが立てば届くところに置いておくと、より志向性が高まります。
つかまり立ちをするのは何か月?早すぎると危険?
つかまり立ちは、多くの赤ちゃんが9か月前後で始めます。しかし、赤ちゃんの成長には個人差があるもの。
大体の赤ちゃんが、ハイハイで足腰を鍛えてから立てるようになりますが、6か月頃にハイハイと同時進行で立つ赤ちゃんもいれば、1歳を過ぎて非常に安定したつかまり立ちをする子もいます。
勘違いしがちなのですが、赤ちゃんの成長は、早ければ早いほどいいというわけではありません。確かに成長が早いと喜びが大きくなるもの。
しかし、早い段階からできるようになると、ケガや事故が増えることもあります。つかまり立ちがそのうちのひとつです。
それはなぜかというと、ずりばいやハイハイを十分にせずに立ってしまうため、足腰の筋力が足りず安定しません。
さらに、バランスを崩した時に手をつくことができないといった傾向が見られます。早くにつかまり立ちができるようになった赤ちゃんには、転んだ時に手をつくことを必ず教えましょう。
他にも、首から腰までの背中のカーブがきれいにできなかったり、自分の体重をうまく足の裏で支えることができずに偏平足になってしまったりします。
あまりに早すぎるつかまり立ちは、ハイハイをするように促してやめさせたほうがいいとも言われています。
また、つかまり立ちを始めるのが遅ければ遅いほど、歩くまでの期間が短くなります。なぜかというと、ハイハイの期間が長いため、足腰がしっかりと鍛えられているからです。
あまりに遅すぎるなら病院へ行くのもいいですが、1歳を過ぎてしまっても問題はありまん。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回、つかまり立ちについてお話しました。
つかまり立ちは大きくなると当たり前になることに効果があるとわかりましたが、早すぎてもいけないのです。十分に足腰を鍛えてからということが重要です。
そうする事で、たっちや一人歩きなどの次のステップへとつなげることができます。
赤ちゃんがつかまり立ちを始めたら、ぜひ今回の記事を参考にしてみてくださいね。