お料理をする時間が無いという方にとって、なるべく料理は簡単に済ましたいですよね。また、少しでも栄養のあるものを食べたいと思う事でしょう。
そんな時に重宝するのが鯖の缶詰です。鯖缶と聞くと一見「本当に栄養があるのだろうか?」と思われがちです。しかし、鯖缶であっても十分な栄養を取れるのが鯖の缶詰です。
ここでは、鯖缶にはいったいどんな栄養分があって、体にどういいのか?7つの成分についてお伝えします。
目次
鯖缶に含まれる栄養1 ビタミンB12
1つ目の栄養はビタミンB12です。鯖缶にはビタミンB12が豊富に含まれていて、1日の摂取すべき量を摂ることができます。
ビタミンB12は、脳から指令を出す神経や血液の細胞を正常に保つ効果やDNAを生成する効果があります。
ビタミンB12が不足すると疲れやすくなったり体力が低下したり深刻な貧血を起こしたりしびれを起こす場合があります。
ビタミンB12は葉酸と一緒に摂取することで赤血球を生成します。また、ビタミンB12は肩こり、腰痛、不眠症の改善効果もあります。
ビタミンB12は女性にとってとても大事な栄養です。特に妊娠中は葉酸が妊娠していないときよりも2倍の量が必要になります。その葉酸がしっかり作用するためにはビタミンB12が必要不可欠です。
鯖缶に含まれる栄養2 ビタミンD
2つ目の栄養はビタミンDです。ビタミンB12同様、鯖缶1つで1日の摂取すべきビタミンDを摂ることができます。
ビタミンDはカルシウムの吸収を助けたり、歯や骨を健康に保って骨粗鬆症予防になります。食べ物から摂取する以外にも日光を浴びることで摂取することができます。
骨を健康に保つ以外にもビタミンDはイライラを抑えて精神安定効果があります。そのほかにも免疫力をつけたり、糖尿病やがん予防にも効果があります。
鯖缶に含まれる栄養3 不飽和脂肪酸EPA・DHA
3つ目の栄養は不飽和脂肪酸EPA・DHAです。EPA・DHAは魚の油に含まれる栄養で青魚にたくさん含まれています。
EPAは血をサラサラにして固まりにくくする効果があります。血流を良くするので血栓を予防したり血圧を正常に保つ効果があり、脳こうそくや心筋梗塞を予防する効果があります。
また、EPA・DHAは中性脂肪を下げる働きがあります。DHAは血を正常な状態に保つ効果があります。コレステロールを下げる効果や動脈硬化を予防する働きがあります。
また、DHAは脳機能の向上やうつ病予防にも効果があります。記憶力維持や学習能力の向上に役立ちます。その他にもアルツハイマー病の改善や免疫機能向上効果があり、アトピーなどのアレルギーに効果があります。
鯖缶に含まれる栄養4 ビタミンB6
4つ目の栄養はビタミンB6です。
ビタミンB6は肌を正常に保ったり髪の毛や粘膜を再生する効果があります。また、ビタミンB6は血液や筋肉を作り出すエネルギーとなります。
脳の発達を助ける働きや免疫力を高める効果があるので小さい子どもにも必要な栄養です。神経に栄養を届ける働きをしたり、ホルモンバランスを調整する働きもあります。
鯖缶に含まれる栄養5 ナイアシン
5つ目の栄養はナイアシンです。ナイアシンは食べたものを体内でエネルギーにするときに必要な酵素を手助けする働きを持っています。
また、ナイアシンはお酒を飲んだ後にアルコールの分解を助ける働きがあり二日酔い予防にもなります。鯖缶をお酒のおつまみにすることで二日酔い対策ができるのです。
その他にも中性脂肪やコレステロールを下げて動脈硬化を予防する効果もあります。EPAとDHAは一緒に摂取することで脳に栄養を届けるので鯖缶はとても効率的に栄養を摂ることができます。
鯖缶に含まれる栄養6 カルシウム
6つ目の栄養はカルシウムです。鯖缶は骨まで柔らかくなっているのでカルシウムを多く摂取することができます。
カルシウムは歯や骨を丈夫にする働きや骨粗鬆症を予防する効果があります。その他にもイライラを抑えたり、胃の分泌を抑える効果や免疫力を維持する効果があります。
カルシウムはビタミンDと一緒に摂取することで吸収されるので鯖缶を食べることで両方一緒に摂取することができます。
鯖缶に含まれる栄養7 セレン
7つ目の栄養はセレンです。セレンは抗酸化作用や老化防止、癌を予防する効果があります。
缶詰と生の鯖の栄養分の違い
鯖缶の場合、生の鯖と比べてまるごと食べることができるので栄養分をより多く摂取することができます。鯖缶は生の鯖よりもEPA・DHAを多く含んでいます。
その理由は、EPA・DHAは酸素に触れることで酸化してしまい、その栄養が失われてしまうのですが、鯖缶の場合は酸化せずに密閉状態になっているため栄養をたっぷりと含んだ状態のまま食べることができます。
また、鯖缶は骨まで食べることができるので生の鯖に比べてカルシウムが豊富です。その量は生の鯖の約43倍です。
生の鯖だと残してしまうところが多いので、鯖缶は気軽に食べることができて栄養を余すことなく摂取できます。その他にもビタミンDは生の鯖の約2倍多く摂取することができます。
ビタミンDはカルシウムを吸収するときに必要な栄養なので両方を含んでいる鯖缶は効率的に骨を丈夫にすることができます。
鯖缶を食べ過ぎても健康に害はないか
鯖缶は食べ過ぎると健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
鯖缶に豊富に含まれているEPAは摂りすぎると下痢を引き起こす可能性があります。
また、鯖に含まれているセレンという栄養を摂りすぎると胃腸に障害が出たり、下痢などを引き起こす可能性があります。鯖缶は1日に1缶にしておくほうが良いです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
鯖の缶詰について、7つの栄養成分についてお伝えしました。
今回お伝えしたように、缶詰には十分な栄養があります。とはいえ、鯖の缶詰だけを食べていれば大丈夫だろうというわけでもありません。
当然の事ながら、栄養が偏らないように、バランスよく食事を行う事が大切です。
鯖の缶詰はあくまで、栄養を取るための1つの手段として考えて置きましょう。